ユーロ圏総合ＰＭＩ、4月改定値は50.4に低下 サービス業停滞

　Ｓ＆Ｐグローバルがまとめた４月のユーロ圏のＨＣＯＢ総合購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値は５０．４で、３月の５０．９から低下した。写真は２０２４年７月、ＥＣＢ本部ビルの前に掲揚されたＥＵ旗（２０２５年　ロイター/Jana Rodenbusch）

[ロンドン ６日 ロイター] - Ｓ＆Ｐグローバルがまとめた４月のユーロ圏のＨＣＯＢ総合購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値は５０．４で、３月の５０．９から低下した。需要が弱まり、サービス部門の成長がほぼ止まる中、景況拡大と縮小の分かれ目となる５０をかろうじて上回る水準に落ち込んだ。

ハンブルク商業銀行（ＨＣＯＢ）のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「ユーロ圏の経済成長は、年初３カ月は持ち直したものの、第２・四半期に入って減速した。主要なプレーヤーであるサービス部門は、４月に事実上、停滞状態に陥った」と指摘した。

サービスＰＭＩ改定値は３月の５１．０から５０．１に低下、５カ月ぶりの低水準となった。

サービス企業の楽観的な見方は弱まり、期待指数は５７．８から５５．１に低下、２０２２年後半以来の低水準だった。

全体の需要は１１カ月連続で減少、減少ペースも３月からやや加速した。製造業、サービス業ともに、売り上げの鈍化を報告した。新規事業指数は４９．５から４９．１に低下した。