ニュース速報
ビジネス

独GDP、第4四半期速報は0.1%減 年間は2年連続マイナス成長

2025年01月15日(水)20時13分

ドイツ連邦統計庁が15日発表した2024年の国内総生産(GDP)は、市場予想通り0.2%縮小した。フランクフルトのドイツ銀本店で2019年撮影。(2025 ロイター/Kai Pfaffenbach/File Photo)

[ベルリン 15日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が15日発表した2024年の国内総生産(GDP)は、市場予想通り0.2%縮小した。2年連続のマイナス成長となり、ユーロ圏内で景気が最も低迷している。

第4・四半期は速報で0.1%縮小した。改定値は1月30日に発表される。

輸出中心のドイツ経済は、世界的な需要低迷と中国製品との競争に苦しんでいる。24年の輸出は前年比0.8%減少した。

25年第1・四半期も経済が縮小すれば、冬季のテクニカルリセッション(2期連続のマイナス成長)となる。

統計局庁のブラント長官は会見で、24年の成長阻害要因として循環的、構造的な問題を挙げた。23年も0.3%縮小しており、2年連続でのマイナス成長は2000年代初頭以来となる。

LBBWのエコノミストは、トランプ次期米大統領の就任後は輸出機会が一段と悪化する可能性を指摘。「25年は3年連続の景気後退になることが示唆されている」との見方を示した。

コメルツ銀行のチーフエコノミストは、「第4・四半期は若干の改善見通しもあったが期待外れとなり、第1・四半期も改善の兆しはない」と述べた。

キャピタル・エコノミクスのエコノミストは、実質家計所得の小幅な回復と金利低下が消費と建設投資を一定程度押し上げる可能性があるとしたが、エネルギー価格の高止まりと主要工業製品への需要低迷によりほぼ相殺されるとの見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

英中銀の12月利下げを予想、主要金融機関 利下げな

ビジネス

FRB、利下げは慎重に進める必要 中立金利に接近=

ワールド

フィリピン成長率、第3四半期+4.0%で4年半ぶり

ビジネス

ECB担保評価、気候リスクでの格下げはまれ=ブログ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 6
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 10
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 5
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 8
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中