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米国株式市場=S&P横ばい、大型グロース株の下げ重し
米国株式市場はS&P総合500種がほぼ横ばいで取引を終えた。ディフェンシブセクターとエネルギー株が上昇したものの、大型グロース株の下げが相殺した。写真は2020年10月、ニューヨークで撮影(2023年 ロイター/Mike Segar)
[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種がほぼ横ばいで取引を終えた。ディフェンシブセクターとエネルギー株が上昇したものの、大型グロース株の下げが相殺した。市場は来週のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を注目している。
大型テクノロジー関連グロース株が下落。アルファベットが1.9%、テスラが1.7%それぞれ下げた。金利高止まりの長期化が懸念された。
ハイテク株比率の高いナスダック総合は週間で2.6%安と、主要3株価指数の中で最も下げた。
手がかり材料に欠ける中、来週25日に行われるワイオミング州ジャクソンホールで開催する毎年恒例の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのパウエル議長の講演と23日に発表されるエヌビディアの決算が注目されている。
投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)は約3カ月ぶりの高値を付けた。
エヌビディアの株価は0.1%安となったものの、週間では上昇した。
セクター別では主要消費財や公益事業などのディフェンシブ・セクターが上昇。ウォルマートなどの上昇がダウ工業株30種平均を支えた。
エネルギーも0.9%高。エクソンモービルが1.5%上昇した。
一方、化粧品のエスティローダーが3.3%安。通期の収益見通しが市場予想を下回ったことを受けた。
ナスダックは過去3週間で7.2%下落し、昨年12月下旬以来の大幅な下げとなった。S&P500は4.6%安で、3月10日までの3週間以来最大の下げとなった。 今週の下げは堅調な経済指標が相次いだことを受けて利下げ期待が後退し、国債利回りが上昇したことが背景。
グレンミードの投資戦略担当バイスプレジデント、マイケル・レイノルズ氏は「株価がいつ調整局面を迎えてもおかしくない状態が長らく続いた中で、金利上昇がそのきっかけになったことは明らか」と指摘。「資本の機会費用がより競争的になれば、リスク資産、特に今年かなりのプレミアムで取引されてきた大型株のバリュエーションは修正されるだろう」と述べた。
米ハワイ州最大の電力会社ハワイアン・エレクトリック・インダストリーズは14%上昇。事業再編は検討していないとの見方を示したことを受けた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインが2カ月ぶりの安値を付けたことを受け、暗号資産交換業のコインベースは3%、暗号資産マイニングのライオット・プラットフォームズは約5.5%下げた。
米取引所の合算出来高は106億株。直近20営業日の平均は110億株。
S&P500では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.5対1の比率で上回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34500.66 +25.83 +0.07 34368.3 34587. 34263.
6 07 19
前営業日終値 34474.83
ナスダック総合 13290.78 -26.16 -0.20 13190.0 13335. 13161.
2 87 77
前営業日終値 13316.93
S&P総合500種 4369.71 -0.65 -0.01 4344.88 4381.8 4335.3
2 1
前営業日終値 4370.36
ダウ輸送株20種 15700.60 +57.51 +0.37
ダウ公共株15種 878.02 +3.11 +0.36
フィラデルフィア半導体 3462.74 +16.38 +0.48
VIX指数 17.30 -0.59 -3.30
S&P一般消費財 1283.67 -4.16 -0.32
S&P素材 508.20 -0.43 -0.08
S&P工業 896.96 +1.07 +0.12
S&P主要消費財 765.98 +2.83 +0.37
S&P金融 563.68 -0.71 -0.13
S&P不動産 226.89 +0.63 +0.28
S&Pエネルギー 675.43 +6.28 +0.94
S&Pヘルスケア 1554.39 -0.14 -0.01
S&P通信サービス 218.70 -2.17 -0.98
S&P情報技術 2920.74 +3.26 +0.11
S&P公益事業 320.80 +1.24 +0.39
NYSE出来高 10.04億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 31475 + 5 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 31460 - 10 大阪比