ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=下落、大型株に売り 消費者信頼感低下で

2023年05月13日(土)06時47分

米国株式市場は下落して取引を終えた。5月の米消費者信頼感指数が6カ月ぶりの低水準に落ち込んだことを受け、ここ最近強含んでいた大型株が売られた。昨年11月、ニューヨークで撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid/File Photo)

[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。5月の米消費者信頼感指数が6カ月ぶりの低水準に落ち込んだことを受け、ここ最近強含んでいた大型株が売られた。

ダウ工業株30種は小幅ながら5日続落し、過去2カ月間で最長の連続安となった。

米電気自動車(EV)大手テスラは2.3%安。前日には2%超上昇していた。米実業家イーロン・マスク氏は11日、ツイッター運営会社の新たな最高経営責任者(CEO)を見つけたと表明。12日には米コムキャスト傘下NBCユニバーサルの広告責任者、リンダ・ヤッカリーノ氏が同CEOに就任すると発表した。

情報技術が0.2%下落。一般消費財が0.9%下げた。

テスラのほか、アップルとアマゾン・ドット・コムの下げもS&P総合500種を押し下げた。

チェース・インベストメント・カウンセル(バージニア州)のピーター・トゥズ社長は「ハイテク株のバリュエーションを巡る懸念が顕在化し始めている」と述べた。

米ミシガン大学が12日発表した5月の消費者信頼感指数(速報値)は57.7で、昨年11月以来6カ月ぶりの低水準となった。

公益事業および主要消費財がともに0.4%上昇した。

週間ではダウが1.1%、S&P500が0.3%それぞれ下落した一方、ナスダック総合は0.4%上昇した。

個別銘柄では、米メディア大手のニューズ・コープが8.5%上昇。11日に発表した第3・四半期(3月31日まで)決算は、コスト削減策が奏功し、利益が市場予想を上回った。

米太陽光パネルメーカーのファーストソーラーは26.5%高。スウェーデンの薄膜太陽電池技術会社を買収すると発表した。

米取引所の合算出来高は93億3000万株。直近20営業日の平均は106億5000万株。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.46対1の比率で上回った。ナスダックでは1.49対1で値下がり銘柄数が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 33300.62 -8.89 -0.03 33370.5 33406. 33110.

8 40 61

前営業日終値 33309.51

ナスダック総合 12284.74 -43.76 -0.35 12350.5 12364. 12209.

2 65 58

前営業日終値 12328.51

S&P総合500種 4124.08 -6.54 -0.16 4138.54 4143.7 4099.1

4 2

前営業日終値 4130.62

ダウ輸送株20種 13783.19 -51.64 -0.37

ダウ公共株15種 959.19 +2.89 +0.30

フィラデルフィア半導体 2972.85 -5.87 -0.20

VIX指数 17.03 +0.10 +0.59

S&P一般消費財 1155.36 -10.37 -0.89

S&P素材 491.53 +0.84 +0.17

S&P工業 832.24 +0.09 +0.01

S&P主要消費財 803.68 +2.86 +0.36

S&P金融 529.60 -2.19 -0.41

S&P不動産 232.46 +0.35 +0.15

S&Pエネルギー 603.84 +0.71 +0.12

S&Pヘルスケア 1538.82 -2.85 -0.18

S&P通信サービス 202.22 +0.38 +0.19

S&P情報技術 2657.03 -5.95 -0.22

S&P公益事業 349.38 +1.54 +0.44

NYSE出来高 8.23億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 29590 + 170 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 29575 + 155 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:「豪華装備」競う中国EVメーカー、西側と

ビジネス

NY外為市場=ドルが158円台乗せ、日銀の現状維持

ビジネス

米国株式市場=上昇、大型グロース株高い

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 6

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 7

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 8

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 9

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 10

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中