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午後3時のドルは130円後半へ下落、一時1カ月半ぶり安値

3月23日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準からドル安/円高の130円後半で取引されている。写真は米ドル紙幣。昨年2月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 23日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準からドル安/円高の130円後半で取引されている。一時130.41円まで下落し、2月10日以来1カ月半ぶり安値を更新した。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を経て、市場では追加利上げへの期待がやや後退。国債金利の低下とともに、ドルの上値が重さを増したという。
東京市場のドル/円はじり安。朝方から売りが相次ぎ、正午過ぎには日中高値の131円半ばから1円を超える下げとなった。実需の売りに加え、アジア市場で米2年債利回りが3.87%台と前日海外の水準を下回り、今月20日につけた半年ぶり低水準へ接近したことで、短期筋の売りもかさんだ。
FOMCは25ベーシスポイント(bp)の利上げを決めた一方、声明文から「継続的な」利上げが適切との文言を削除したことで、市場では「利上げ打ち止めが意識された」(国内銀)との声が出回っていた。
同時に、最新の金利・経済見通しでターミナルレート(利上げ最終到達点)が昨年12月会合時点の見通しを維持したこと、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長が年内の利下げに否定的な見方を示したことなどから、先行きの景気を懸念する見方もあった。
みずほ銀行のチーフマーケットストラテジスト、鈴木健吾氏は「130円割れを試しにいく動きがでてきている」とし、「チャート的には年初来安値の127円台が次の節目として意識される」と述べた。
一方、最近の米銀破綻など信用不安の高まりで「逃避のドル買いが進む可能性もあり、売り一辺倒とはなりづらい」(外銀)との指摘も出ていた。ドルは昼過ぎに安値をつけた後、130円後半へ切り返して一進一退が続いた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 130.78/80 1.0903/07 142.60/64
午前9時現在 131.17/19 1.0867/71 142.57/61
NY午後5時 131.44/47 1.0855/59 142.67/71