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ECB、政府預金の付利引き下げ 国債不足懸念の後退受け

2月7日、ECBは、ユーロ圏の各国政府が中銀に預ける資金に支払う金利(付利)の上限利率を引き下げると発表した。写真はユーロ紙幣。フランクフルトで2017年3月撮影(2023年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[フランクフルト 7日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は7日、ユーロ圏の各国政府が中銀に預ける資金に支払う金利(付利)の上限利率を引き下げると発表した。資金を市中に回すよう促す狙いがある。
ECBは昨年9月に公的機関の中銀預金に付利を導入。ECBの量的緩和策の一環である国債買い入れによって高格付けの国債が不足気味になっていたため、公的資金が国債市場に大量に流入するのを防ぐ目的があった。
足元で国債不足への懸念が後退していることなどを踏まえ、ECBは5月1日から政府など公的機関の中銀預金に対し、ユーロ短期金利(ESTR)より20ベーシスポイント(bp)低い水準の上限金利を適用する。
ESTRはECBの中銀預金金利にほぼ連動している。ECBは先週、中銀預金金利を2.5%に引き上げた。