ニュース速報

ビジネス

米国の「超大国」としての評価、独仏で依然低調=オンライン調査

2021年06月08日(火)00時53分

世界をリードする「超大国」としての米国の評価がドイツとフランスで引き続き低調なことが、11カ国で実施されたオンライン調査で明らかになった。写真は2020年1月撮影(2021年 ロイター/Tom Brenner)

[ブリュッセル 7日 ロイター] - 世界をリードする「超大国」としての米国の評価がドイツとフランスで引き続き低調なことが、11カ国で実施されたオンライン調査で明らかになった。米政府の新型コロナウイルス対応が要因という。

調査は、ジャーマンマーシャル基金とベルテルスマン財団が3月29日から4月13日にかけて、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ポーランド、スペイン、スウェーデン、トルコ、英国、米国の11カ国で、それぞれ1000人の成人を対象に実施した。

調査では、中国の評価はやや高まった一方、世界に対する米国の影響力に関するドイツおよびフランスの評価は、バイデン政権が発足してから3カ月が経過しても変化していないと指摘。今回の結果は「パンデミック(世界的大流行)発生前から約10ポイント低下した2020年の調査結果と一致した」とした。

一方、世界に対する米国の影響力に関する評価は米国内では高まっているとした。

米国は信頼できる提携国と答えた割合はドイツで51%、フランスで60%、英国で67%、ポーランドで76%。トルコは25%未満となった。半面、米国では大半の回答者が欧州連合(EU)は信頼できる提携相手と評価した。

また、意見が分かれたスウェーデンとトルコを除き、大半の回答者は米国は引き続き欧州の防衛・安全保障に関与すべきとした。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

キャメロン英外相、偽ウクライナ前大統領とビデオ通話

ワールド

デンマーク首相、首都中心部で襲われる 男を逮捕

ワールド

焦点:フランスのムスリム系学校、イスラム主義締め付

ワールド

アングル:肥満症治療薬、有望市場の中国で競争激化の
MAGAZINE
特集:ウクライナの日本人
特集:ウクライナの日本人
2024年6月11日号(6/ 4発売)

義勇兵、ボランティア、長期の在住者......。銃弾が飛び交う異国に彼らが滞在し続ける理由

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    認知症の予防や脳の老化防止に効果的な食材は何か...? 史上最強の抗酸化物質を多く含むあの魚

  • 2

    堅い「甲羅」がご自慢のロシア亀戦車...兵士の「うっかり」でウクライナのドローン突撃を許し大爆発する映像

  • 3

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を受け、炎上・爆発するロシア軍T-90M戦車...映像を公開

  • 4

    ガスマスクを股間にくくり付けた悪役...常軌を逸した…

  • 5

    カラスは「数を声に出して数えられる」ことが明らか…

  • 6

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 7

    英カミラ王妃が、フランス大統領夫人の「手を振りほ…

  • 8

    【独自】YOSHIKIが語る、世界に挑戦できる人材の本質…

  • 9

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「…

  • 10

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が34歳の誕生日を愛娘と祝う...公式写真が話題に

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 5

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 6

    キャサリン妃「お気に入りブランド」廃業の衝撃...「…

  • 7

    「サルミアッキ」猫の秘密...遺伝子変異が生んだ新た…

  • 8

    カラスは「数を声に出して数えられる」ことが明らか…

  • 9

    アメリカで話題、意識高い系へのカウンター「贅沢品…

  • 10

    「自閉症をポジティブに語ろう」の風潮はつらい...母…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…

  • 5

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 6

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 7

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 8

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 9

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 10

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中