ニュース速報

ビジネス

暗号資産、マスク氏ツイートで乱高下 ビットコイン週間で大幅安

2021年05月14日(金)19時57分

 5月14日、暗号資産(仮想通貨)のドージコインがバイナンスでの取引で、一時20%上昇し0.5200ドルを付けた。4月20日撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[ロンドン/シンガポール 14日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)のビットコインは今週、週間で2月以来の大幅な下げを記録する見通し。一方、ドージコインは14日の取引で一時25%上昇した。ともに米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)のツイートが材料だ。

両通貨は数カ月にわたり、マスク氏の発言を受けて乱高下している。ドージコインはマスク氏が関心を示したことから今年に入り、100倍に値上がり、ビットコインは2月にテスラが15億ドルを投資したことが明らかになり5万ドルを突破した。

しかし、マスク氏は今週、環境への懸念を理由にテスラ車の購入でビットコインを使った支払いの受け付けを停止。ビットコインは急落した

ドージコインは、マスク氏が米人気バラエティー番組「サタデー・ナイト・ライブ」のコントで「詐欺」と発言したことを受け急落、前週末以降では約30%下落している。ただ、この日はマスク氏が「ドージコインの開発者と協力して取引の効率改善に取り組んでいる。期待できそうだ」のツイートを受け上昇した。

ビットコインは直近で1.6%高の5万0503ドル。今週は13%程度の下落となる見込み。

ドージコインは直近で0.52ドル。先週付けた最高値の0.73ドルから大きく下げている。

豪ニューサウスウェールズ大学ビジネススクールのマーク・ハンフェリー・ジェナー准教授(金融学)は、マスク氏の発言がエネルギー消費の効率性に言及したものなのか、使い勝手の良さ、あるいは通貨としての適性を指しているのかは明らかでないと指摘した。

データセンターを提供するTRGによると、1取引当たりの電力消費量はビットコインが707キロワット時。これに対しドージコインは0.12キロワット時だが、商品などの購入に使用できる場は非常に限られている。

コインマーケットキャップ・ドットコムによると、ドージコインは時価総額で第4位の仮想通貨に急成長している。第2位のイーサも、今年に入り400%以上急騰。直近では3865ドルで、週間でほぼ横ばいとなっている。

こうした仮想通貨の急変動を受け、規制当局の監視が強まっている。ブルームバーグは13日、世界有数の仮想通貨取引所バイナンスの調査の一環で、米司法省と米内国歳入庁(IRS)が同社のビジネスに詳しい個人に情報提供を求めていると報じた。

OANDAのエドワード・モヤ氏は、マスク氏のツイートや市場の反応を受け、当局の監視の目がさらに強まる可能性があると指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

首都圏マンション、2月発売戸数36.8%増 千葉が

ビジネス

アマゾン、米郵政公社経由の配送を大幅削減へ=関係者

ワールド

米、「麻薬密輸船」攻撃で157人殺害 国防総省高官

ワールド

イラン、クラスター弾でテルアビブ攻撃 ラリジャニ氏
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 2
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 3
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在の価値でどれくらい? 誰が何のために埋めた?
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 6
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 9
    モジタバの最高指導者就任は国民への「最大の侮辱」.…
  • 10
    「危険な距離まで...」豪ヘリに中国海軍ヘリが異常接…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 3
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 6
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 10
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中