ニュース速報

ビジネス

日経平均は反落、材料乏しく見送り 安川電軟化も投資家心理冷やす

2021年04月12日(月)15時44分

東京株式市場で日経平均は反落した。材料に乏しく見送り気分が強くなり、上値の重さが意識された。安川電機の株価が、好決算に対する反応が悪く軟化したことも投資家心理を冷やした。写真は東証、2020年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 12日 ロイター] -

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 29538.73 -229.33 29874.43 29538.73─29876.04

TOPIX 1954.59 -4.88 1967.30 1954.59─1968.62

東証出来高(万株) 95429 東証売買代金(億円) 20635.4

東京株式市場で日経平均は反落した。材料に乏しく見送り気分が強くなり、上値の重さが意識された。安川電機の株価が、好決算に対する反応が悪く軟化したことも投資家心理を冷やした格好。商いは細り、日経平均は安値引けとなった。

前週末9日の米国株式市場は上昇し、ダウ工業株30種とS&P総合500種が終値で最高値を更新した。米10年債利回りの低下を追い風にハイテクなどのグロース株の好調が続く中、ダウとS&Pは3週連続で上昇した。

これを受けて日本株はしっかりで始まったものの、前週末に好決算を発表した安川電機が下落したことが投資家心理を悪化させ、下押す展開となった。時間外取引で米株先物が軟化すると指数は次第に下げ幅を拡大。その後は、全体的に模様眺めムードが強くなった。

市場では「日経平均が3万円に近づくと(上値の)重さが意識されるようになる。また、安川電機の軟調な動きから、好決算が期待だれる半導体関連株などが買いにくいとの印象を与えてしまい、これも指数の上値を抑える要因になった」(雨宮総研代表の雨宮京子氏)との声も聞かれる。

TOPIXは0.25%安。東証1部の売買代金は、2兆0634億5000万円と細り気味となっている。東証33業種では、倉庫・運輸関連業、電気・ガス業など内需関連株の上昇が目立ったが、海運業、非鉄金属、その他金融などが値下がりした。

個別では、大幅安の安川電機のほか、東京エレクトロン、ファーストリテイリングなどがさえない。半面、東芝が買われ、日本製鉄も堅調に推移した。

東証1部の騰落数は、値上がり1292銘柄に対し、値下がりが811銘柄、変わらずが87銘柄だった。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

テマセク、運用資産が過去最高 米国リスクは峠越えた

ワールド

マレーシア、対米関税交渉で「レッドライン」は越えず

ビジネス

工作機械受注、6月は0.5%減、9カ月ぶりマイナス

ビジネス

米製薬メルク、英ベローナ買収で合意間近 100億ド
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、「強いドルは終わった」
  • 4
    「ヒラリーに似すぎ」なトランプ像...ディズニー・ワ…
  • 5
    犯罪者に狙われる家の「共通点」とは? 広域強盗事…
  • 6
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 7
    名古屋が中国からのフェンタニル密輸の中継拠点に?…
  • 8
    自由都市・香港から抗議の声が消えた...入港した中国…
  • 9
    人種から体型、言語まで...実は『ハリー・ポッター』…
  • 10
    「けしからん」の応酬が参政党躍進の主因に? 既成…
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 3
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸せ映像に「それどころじゃない光景」が映り込んでしまう
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 6
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 7
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、…
  • 8
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 9
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 10
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 7
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 8
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中