ニュース速報

ビジネス

印ビール「Bira」CEO、株式売却交渉中と明かす キリンと協議か

2020年08月12日(水)10時04分

8月11日、インドの人気クラフトビール「Bira」のメーカー、B9ビバレッジズのアンクール・ジャイン最高経営責任者(CEO)はロイターとの電話インタビューに応じ、自社株最大20%の売却に向け国際的なビール醸造会社や投資家と交渉を進めていると明らかにした。 写真はBiraのビール。ムンバイの商店で2018年3月撮影(2020年 ロイター/Francis Mascarenhas)

[ニューデリー/ベンガルール/東京 11日 ロイター] - インドの人気クラフトビール「Bira」のメーカー、B9ビバレッジズのアンクール・ジャイン最高経営責任者(CEO)は11日、ロイターとの電話インタビューに応じ、自社株最大20%の売却に向け国際的なビール醸造会社や投資家と交渉を進めていると明らかにした。

ジャインCEOは「われわれはインドで競合していなかったり、インドでの事業が最小限であったりするビール会社と協議を進めている」と述べた。

交渉相手は明らかにしなかったものの、業界の関係筋4人によると、キリンホールディングス<2503.T>と協議を進めている。

キリンの広報担当者はBira株取得について、現時点で協議は全くないと述べた。

一方、キリンの関係筋によると、同社はインドを成長市場とみており、Biraを調べているものの、グローバル市場に対する幅広い研究の一環だという。

インド業界筋の1人によると、Biraとキリンはこれまで、自社ブランドをインドのビール市場(推定70億ドル)で直接売り出すこともキリンに認めるディール(取引)を協議した。

データプロバイダーのPitchBookの推計によると、2018年時点におけるBiraの企業価値は2億1000万ドル。米セコイア・キャピタルが約45%の株式を保有し、ジャインCEOと同CEOの家族が約30%株式を保有している。

2015年に立ち上げられたBiraはインドで最も小さなプレーヤーの1つだが、同社のクラフトビールの人気は高まっている。ジャインCEOによると、Biraのシェアはニューデリー、ムンバイ、ベンガルールのビール市場で5─10%となっている。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

教皇姿のAI画像は「冗談」、制作には関与せず=トラ

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、アジア通貨に対し軒並み安 

ビジネス

米国株式市場=反落、S&P500の20年ぶり最長連

ワールド

トランプ税制改革法案、26日前後の可決目指す=米下
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1位はアメリカ、2位は意外にも
  • 3
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どちらが高い地位」?...比較動画が話題に
  • 4
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 5
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 6
    背を向け逃げる男性をホッキョクグマが猛追...北極圏…
  • 7
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 8
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 3
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1位はアメリカ、2位は意外にも
  • 4
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 5
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 6
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 7
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 8
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 9
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 10
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中