ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏企業向け融資、1月は2年ぶりの低い伸び 家計向けは加速

2020年02月27日(木)19時37分

 2月27日、ECBが公表したデータによると、1月のユーロ圏の企業向け融資が2年ぶりの低い伸びとなる一方、家計向け融資の伸び率は金融危機後の最高を記録した。写真はユーロ紙幣。2012年3月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)

[フランクフルト 27日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が27日に公表したデータによると、1月のユーロ圏の企業向け融資が2年ぶりの低い伸びとなる一方、家計向け融資の伸び率は金融危機後の最高を記録した。

世界的な貿易摩擦と製造業の低迷がユーロ圏の輸出を圧迫する中、サービスと消費支出は底堅く、ユーロ圏経済の下支え役となっている。

ECBは企業向けの貸し出し拡大に向けてさまざまな刺激策を講じてきたが、対企業融資は昨年は大半の期間にわたって伸びが鈍化、今年1月の伸び率は昨年12月から横ばいの前年同月比3.2%となった。

企業向け融資はドイツで伸びが鈍化。イタリアやフランス、スペインでは改善がみられた。ドイツの企業向け融資の伸び率(調整前)は6.5%から5.6%に鈍化した。イタリアは4.5%減だったが、昨年12月の5.3%減と比べると回復した。

ユーロ圏の家計向け融資は12月の3.6%増から3.7%増へと増加ペースが加速し、2008年12月以来の高い伸びとなった。家計向け融資はここ5年にわたり、ほぼ一貫して伸びの加速が続いている。

マネーサプライM3の伸び率は前年同月比5.2%で、12月の4.9%を上回った。ロイターがまとめた予想は5.3%だった。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、米が中印関係改善を妨害と非難

ワールド

中国、TikTok売却でバランスの取れた解決策望む

ビジネス

SOMPO、農業総合研究所にTOB 1株767円で

ワールド

中国、米国の台湾への武器売却を批判 「戦争の脅威加
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 2
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足度100%の作品も、アジア作品が大躍進
  • 3
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...どこでも魚を養殖できる岡山理科大学の好適環境水
  • 4
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 5
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これま…
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 8
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 9
    ゴキブリが大量発生、カニやロブスターが減少...観測…
  • 10
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 10
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中