ニュース速報

ビジネス

ユーロ、約3年ぶり安値 景気鈍化に懸念=欧州市場

2020年02月18日(火)04時51分

欧州外為市場では、ユーロが約3年ぶりの安値に下落。中国の新型コロナウイルス対策を受け市場に落ち着きが見られ、人民元や豪ドルを支援する一方、ユーロ圏の低成長が懸念された。2017年3月撮影(2020年 ロイター/KAI PFAFFENBACH)

[ロンドン 17日 ロイター] - 欧州外為市場では、ユーロが約3年ぶりの安値に下落。中国の新型コロナウイルス対策を受け市場に落ち着きが見られ、人民元や豪ドルを支援する一方、ユーロ圏の低成長が懸念された。

この日は主要な経済指標の発表がなかったが、市場ではドイツ欧州経済センター(ZEW)が18日に発表する景気期待指数、21日の購買担当者景気指数に注目している。

先週の指標では特にドイツ経済の低迷がみられ、INGのアナリストは「ユーロ/ドルは今後数日間、今の下降トレンドが継続するとみている」と指摘。また、今週の指標はこのところのさえないデータと同じような内容になるとみられ、新型ウイルスの巡るユーロ圏経済への懸念も残ると述べた。

午後の取引でユーロは1.0836ドル。一時は2017年半ば以来の1.0817ドルまで下げた。

17日は米市場がプレジデンツデーの祝日で休場。

円は対ドルで小幅安の1ドル=109.91円。内閣府が発表した2019年10─12月期国民所得統計1次速報によると、実質国内総生産(GDP)は前期比マイナス1.6%、年率換算でマイナス6.3%となった。5四半期ぶりのマイナス成長で、減少幅は2014年4─6月期以来の大きさ。

ドル指数<.DXY>は99.145。一時は昨年10月以来の水準となる99.180まで上昇した。

中国の新型ウイルスの死者が前日から減少したことを受け、豪ドルは0.6717米ドルと横ばい。

オフショア人民元は0.1%高の1ドル=6.9838元だった。

<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード

ユーロ/ドル    1.0835 1.0839

ドル/円 109.91 109.86

ユーロ/円 119.12 119.08

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

円安、マイナス面が目立ってきたのは否定しない=片山

ビジネス

ブリヂストン、12月31日基準日に1対2の株式分割

ワールド

消費者物価3%上昇は食品高が要因、デフレ脱却宣言に

ワールド

中国「独身の日」商戦、今年は雰囲気「穏やか」 消費
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入口」がついに発見!? 中には一体何が?
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「流石にそっくり」...マイケル・ジャクソンを「実の…
  • 8
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 9
    【銘柄】エヌビディアとの提携発表で株価が急騰...か…
  • 10
    【クイズ】韓国でGoogleマップが機能しない「意外な…
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中