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円やスイスフラン下落、中国の政策対応でリスク選好改善=NY市場

2020年02月04日(火)07時47分

 2月3日、ニューヨーク外為市場では、新型コロナウイルスを巡る中国の政策対応が好感され、リスク選好が改善。写真は各国の紙幣、2016年1月撮影(2020年 ロイター/Jason Lee)

[ニューヨーク 3日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、新型コロナウイルスを巡る中国の政策対応が好感され、リスク選好が改善。安全資産とされる円やスイスフランに売りが出たほか、人民元も下げ渋る展開になった。

中国人民銀行(中央銀行)は2日、春節休暇明けの3日にリバースレポの公開市場操作を通じて1兆2000億元(1738億ドル)を金融市場に供給すると発表した。新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大する中、株式市場などへの悪影響に備える措置。これにより市場の流動性は昨年の同時期よりも9000億元拡大する。[nL4N2A20EF]

テンパス(ワシントン)のトレーディング部バイスプレジデント、ジョン・ドイル氏は「先週の株安や安全資産への買いが行き過ぎとの見方からリスク選好が持ち直した。しかし新型コロナウイルスを巡る状況が好転したわけではなく、中国の政策対応に反応したようだ」と述べた。

オフショア人民元 は一時7.023元に値下がりし、その後は0.2%安の7.014元。

円は対ドル で0.3%安の108.67円。1月のISM製造業景気指数が50.9と、前月の47.8から改善し、半年ぶりに判断の分かれ目となる50を上回ったこともドル買いを後押ししたという。スイスフランは対ドルで0.3%安の0.9660フラン。[nL4N2A343T]

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.4%高の97.805。ポンド/ドル は1.6%安と下げが目立った。英国のジョンソン首相は3日、先週末に離脱した欧州連合(EU)との将来の関係を巡る交渉でEUルールを受け入れるつもりはないと強調し、早くも対立姿勢を鮮明にした。[nL4N2A33WT]

ドル/円 NY終値 108.67/108.70

始値 108.51

高値 108.79

安値 108.49

ユーロ/ドル NY終値 1.1058/1.1062

始値 1.1061

高値 1.1066

安値 1.1037

(表はリフィニティブデータに基づいています)

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