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NY市場サマリー(15日)

2019年11月16日(土)07時55分

[15日 ロイター] - <為替> ドルが下落した。米中通商協議を巡る楽観的な見方を背景に、ユーロやポンドなど貿易関連の材料で変動しやすい通貨が上昇した。

ロス米商務長官はFOXビジネス・ネットワークとのインタビューで、「第1段階」の米中通商合意が最終決定される可能性は非常に高いと指摘。ただ、対中関税が発動される12月15日までにまとまるかどうかには言及しなかった。

ドルは対ユーロで0.28%安の1.105ドル、対ポンドで0.18%安の1.290ドルだった。一方、対円では0.4%上昇し、終盤は108.81円。今週は香港デモの激化や通商面の不確実性を背景にリスク選好が後退し、安全通貨が上昇していた。スイスフランも対ドルで0.21%安となった。

テンパスのシニア外為トレーダー兼ストラテジスト、ジュアン・ペレス氏は「米国の経済指標はほとんど伸びていないが、中国は減速しており、経済的な影響力はおそらく米国側に傾いている。中国は何があっても署名するだろう」と述べた。

米商務省が15日発表した10月の小売売上高は回復したものの、衣料や高額の家庭用品の売り上げは減少し、米経済を支える堅調な消費に対して懸念が広がった。[nL4N27V434]

ペレス氏は「欧州と英国の第2・四半期の経済指標は非常に気掛かりな内容だったが、第3・四半期はやや改善し、そのペースは予想以上だった。一方で米国は実質的に鈍化している。ドルはこの日、これらの指標に反応し、米経済の成長ペースがそれほど良好ではないことを示した」と語った。

<債券> 米中通商合意への期待が膨らんだことで安全資産とされる米国債に対する需要が減退し、国債利回りが上昇した。ただ10月の米小売統計で高額商品の購入が手控えられていたことが明らかになり、年末商戦に向けた懸念が台頭したことで国債に対する売りは限定された。

米中協議を巡っては、カドロー国家経済会議委員長が前日、中国との協議は極めて建設的で、合意に近づいているとの認識を表明。[nT9N23W01C]キャンター・フィッツジェラルド(ニューヨーク)の金利ストラテジスト、ジャスティン・レデラー氏は「オーバーナイトの時間帯に通商を巡る前向きなニュースが出てきた」と述べた。

10年債利回りは1.833%と、前日終盤の1.815%から上昇した。今月1日は1.670%だったが、7日には1.973%と、8月1日以来の水準に上昇した。

商務省が発表した10月の小売売上高は前月比0.3%増と、前月の落ち込みから持ち直し、市場予想の0.2%増を上回った。ただ衣料や高額の家庭用品の売り上げは減少した。[nL4N27V434]レデラー氏は小売統計について「全般的に見ると予想より若干軟調だった」と述べた。

このほか、連邦準備理事会(FRB)が発表した10月の鉱工業生産指数は0.8%低下し、市場予想の0.4%低下を超えて2018年5月以来の大幅なマイナスとなった。[nL4N27V40F]

<株式> 主要3株価指数が最高値を更新。米中通商合意を巡る楽観論が追い風になったほか、ヘルスケア株の大幅上昇が寄与した。

S&P総合500種は6週連続で上昇。週間の連続上昇記録としては約2年ぶりの長さだった。ダウ工業株30種平均は初めて2万8000ドル台に乗せた。

カドロー米国家経済会議委員長は14日、中国との通商協議について、両国が電話で緊密に連絡を取り合っていると明らかにするとともに、協議は極めて建設的で合意は近いとの認識を示した。[nL4N27V0JV]

グレンミードのジェイソン・プライド最高投資責任者(CIO)は、米中通商関係を巡る不透明感が「かなり長期にわたって市場や株式の大きな変動源であったことは明らかだ。それが何らかの形で解決すれば、多くの投資家や経営陣の心の中にある不確実性が取り除かれ株高につながる」と述べた。

セクター別では11業種中10業種が上昇。ヘルスケア株<.SPXHC>が上昇をけん引し、2.2%高と1日の上昇率としては1月以来の大きさとなった。医療保険最大手ユナイテッドヘルス・グループが5.3%、製薬大手ファイザーが2.0%上昇した。

トランプ政権がこの日、医療価格の透明性に関して発表したことがヘルスケア株の買い材料となった。グリーンウッド・キャピタルのウォルター・トッドCIOは、規制や選挙を巡るリスクがヘルスケアセクターの2019年のアンダーパフォームにつながっており、この日の上昇はその巻き戻しとの見方を示した。

半導体・ディスプレー製造装置の米アプライド・マテリアルは9.0%高。第1・四半期の売上高および利益見通しが市場予想を上回った。

フィラデルフィア半導体(SOX)指数<.SOX>は0.9%上昇し、最高値を更新。ただ、米半導体大手エヌビディアが決算を受けて2.7%下落し、SOX指数の上値を抑えた。

米商務省が15日発表した10月の小売売上高は前月比0.3%増と、前月の落ち込みから持ち直した。ただ衣料や高額の家庭用品の売り上げは減り、好調な年末商戦への期待が後退する可能性がある。市場予想は0.2%増だった。[nL4N27V434]

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.84対1の比率で上回った。ナスダックでは1.50対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は約65億株。直近20営業日の平均は69億株。

<金先物> 米中貿易協議進展への期待が再び広がる中、売りが優勢となり、3日ぶりに反落した。中心限月12月物の清算値は前日比4.90ドル(0.33%)安の1オンス=1468.50ドル。週間では0.38%上昇した。

カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は14日、中国との貿易協議が合意に近づいているとの認識を示した。ロス商務長官も15日、「第1段階」合意に署名する可能性は「非常に高い」と指摘した。こうした発言を受けて、米中摩擦解消に向けた楽観論が再び台頭。投資家のリスク選好姿勢が強まり、質への逃避先としての金の需要は後退した。週末要因に加え、過去2日間上げた後を受けて利益確定の売りも出やすく、相場は終日、マイナス圏で推移した。

金塊現物相場は午後1時50分現在、4.600ドル安の1468.075ドル。

<米原油先物> 米中通商合意への期待をはやした買いが入り、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値は、前日比0.95ドル(1.67%)高の1バレル=57.72ドル。週間では0.84%上昇した。1月物の清算値は0.95ドル高の57.83ドル。

国際エネルギー機関(IEA)はこの日発表した月報で、2020年の石油輸出国機構(OPEC)非加盟国の産油量は米国を中心に拡大し、日量230万バレル増加すると分析。一方、世界の石油需要の伸びは日量120万バレルにとどまるとの従来予想を据え置いた。これを受け、需給不均衡の状態は当面解消されないもようとの懸念が強まり、相場は未明にいったんマイナス圏に転落した。

しかし、朝方になると、米中貿易合意が近いとの期待を手掛かりに買いが優勢となり、プラス圏に浮上。クドロー国家経済会議(NEC)委員長やロス商務長官など、米政府高官が「第1段階」合意文書への署名実現に楽観的な見方を示したことがリスク選好の動きにつながった。両国は15日、電話で貿易協議を行うとみられている。また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが午後に公表した週間統計も強材料。米石油掘削リグ稼働数は15日までの1週間に674基と10基減少し、これで4週連続のマイナスとなった。

ドル/円 NY終値 108.73/108.76

始値 108.64

高値 108.85

安値 108.65

ユーロ/ドル NY終値 1.1050/1.1054

始値 1.103

高値 1.1057

安値 1.1028

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 101*14.00 2.3083%

前営業日終値 101*21.00 2.2980%

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*07.00 1.8359%

前営業日終値 99*13.00 1.8150%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*08.75 1.6534%

前営業日終値 99*13.00 1.6250%

2年債(指標銘柄) 17時04分 99*25.00 1.6142%

前営業日終値 99*26.25 1.5930%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 28004.89 +222.93 +0.80 <.DJI>

前営業日終値 27781.96

ナスダック総合 8540.83 +61.81 +0.73 <.IXIC>

前営業日終値 8479.02

S&P総合500種 3120.46 +23.83 +0.77 <.SPX>

前営業日終値 3096.63

COMEX金 12月限 1468.5 ‐4.9 <0#GC:>

前営業日終値 1473.4

COMEX銀 12月限 1694.8 ‐8.0 <0#SI:>

前営業日終値 1702.8

北海ブレント 1月限 63.30 +1.02 <0#LCO:>

前営業日終値 62.28

米WTI先物 12月限 57.72 +0.95 <0#CL:>

前営業日終値 56.77

CRB商品指数 181.0010 +0.9135 <.TRCCRB>

前営業日終値 180.0875

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