ニュース速報

ビジネス

ドル108円後半、クロス円の下落で上値が重い

2019年11月07日(木)15時39分

 11月7日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の108円後半。米中通商協議で第1段階の合意の署名が12月にずれ込む可能性があるとのロイター報道を受けたリスク回避地合いのもと、クロス円が下落し、ドル/円の上値を抑えた。写真は2016年11月撮影(2019年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 7日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の108円後半。米中通商協議で第1段階の合意の署名が12月にずれ込む可能性があるとのロイター報道を受けたリスク回避地合いのもと、クロス円が下落し、ドル/円の上値を抑えた。

ドルは仲値通過後に下値を伸ばし108.65円まで下落した。この日はクロス円経由の円買い圧力がドルの上値を抑えた。

ユーロは120.14円まで下落し、10月16日以来の安値を更新。英ポンドは139.47円付近まで下落し10月29日以来の安値をつけた。

市場では、国際通貨基金(IMF)が前日ユーロ圏の今年の成長率見通しを1.2%と、4月の1.3%から下方修正したことが話題を集めた。

「テクニカルにはドル/円の下げ余地は限定的だが、クロス円がまだ下げ止まったとは言えず、クロス円経由の円買い圧力で、ドル/円も108円半ばまで下落する余地がある」(外為アナリスト)という。

一方、ポンド安の背景には、きょう開催される英金融政策会合の結果がハト派的な内容になるとの思惑や、英世論調査会社(ユーガブ)が、12月12日の英総選挙に向けジョンソン首相率いる保守党と労働党の支持率の差が縮小したと報じたことなどがあるという。

複数のトレーダーによると、この日は海外勢のドル売り/円買いが目立ち、「ドル売りというより円買いが先行した」(FX会社)という。

多くの海外ファンドは11月末に決算を迎えるため、11月の外為市場では顧客の解約に伴うポジションの手じまいなどが流入しやすい。

海外市場では、米中の「第1段階」の通商合意の署名が12月にずれ込む可能性があると米政府高官がロイターに明らかにしたことが手掛かりとなって円買いが誘発された。[nL3N27M4G5]

この報道はきょうの円高地合いに一役買ったほか、人民元売りにもつながった。スポット人民元は1ドル=7.0158元付近。前日、前々日と6.98―6.99元台をつけ3カ月ぶりの高値圏にあったが、きょうは一気に7元台に下落した。

市場では5日に米国で実施された地方選が話題となった。ケンタッキー州知事選では現職の共和党ベビン知事が民主党のベシア州司法長官に敗北。バージニア州の議会選では25年ぶりに民主党が上下両院の過半数を共和党から奪取した。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 108.75/77 1.1058/62 120.28/32

午前9時現在 108.91/93 1.1068/72 120.55/59

NY午後5時 108.96/99 1.1065/69 120.57/61

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

EXCLUSIVE-トランプ氏、原油高抑制策を検討

ワールド

トランプ氏、米地上部隊のイラン派遣巡る決定には「程

ワールド

情報BOX:G7、緊急石油備蓄の放出を検討 各国の

ワールド

仏、地中海・紅海へ海軍艦艇約12隻を派遣 同盟国防
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ルートとは?...スクワットの真実
  • 4
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 5
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 6
    なぜ脳は、日本的「美」に反応する? 欧米の美とは異…
  • 7
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 8
    「溶けた金属のよう...」 ヨセミテ国立公園で「激レ…
  • 9
    保険料を支払うには収入が少なすぎる...中国、進まぬ…
  • 10
    プーチンに迫る9月総選挙の暗雲
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 10
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中