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米財貿易赤字、9月は3.6%縮小 通商巡る緊張で

2019年10月29日(火)02時31分

米商務省が28日発表した9月の財貿易収支は赤字幅が3.6%縮小し704億ドルとなった。通商面の緊張が影響した。ニュージャージー州ニューアークで2017年11月撮影(2019年 ロイター/Brendan McDermid)

[ワシントン 28日 ロイター] - 米商務省が28日発表した9月の財貿易収支は通商問題を巡る緊張の高まりで財の流れが阻害され、赤字幅が3.6%縮小し704億ドルとなった。赤字は縮小したものの、消費と企業投資が鈍化する中、米経済成長が第3・四半期に一段と減速したとの見方は変わっていない。

財の輸出は1.6%減。食料品や飼料、自動車などの輸出が急減した。財の輸入も2.3%減。工業用品や資本財、自動車、消費財などが低調だった。

輸入が消費財や資本財を中心に減少したことは、米国の消費支出と企業投資の減速を示している可能性がある。ムーディーズ・アナリティクス(ペンシルベニア州)のエコノミスト、エミリー・マンデル氏は「貿易戦争が包括的かつ恒常的な形で解決するまで、世界経済の重しとなり続ける」と指摘。

MUFG(ニューヨーク)の首席エコノミスト、クリス・ラプキー氏は「米貿易赤字縮小の背景には世界的な貿易の停滞がある。米国が(貿易戦争で)勝利を収め、米国内に工業生産や雇用が戻ってきてたためではない」とし、「大恐慌の主な要因の1つは貿易関税だった。各国が保護主義的な貿易障壁を導入し続ける中でも世界経済が繁栄し続けられれば、驚きに値する」と述べた。

商務省によると、9月の小売在庫は0.3%増加。8月は0.2%減だった。国内総生産(GDP)の産出に用いられる自動車や自動車部品を除く小売在庫も0.3%増加。8月は0.2%減だった。

卸売在庫は0.3%減。8月は変わらずだった。

JPモルガンのエコノミストは、9月の統計を踏まえ、第3・四半期は在庫が440億ドル増加したと試算。在庫によりGDP伸び率が0.6%ポイント押し下げられた可能性があるとの見方を示した。

ロイターがエコノミストを対象に実施した調査では、第3・四半期のGDP伸び率は1.7%との予想が示された。

この日の統計を受け、アトランタ地区連銀は第3・四半期のGDP伸び率が年率1.7%になるとし、従来予想から0.1%ポイント引き下げた。米成長率は第1・四半期に3.1%だったが、第2・四半期は2.0%に減速。JPモルガンのエコノミスト、ダニエル・シルバー氏は、9月までの企業投資と消費支出の一部のデータが軟調だったことを踏まえると「第4・四半期の成長率の見通しも思わしくない」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
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