ニュース速報

ビジネス

ドルは111円後半、112円台に定着はできず

2018年09月14日(金)16時12分

 9月14日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル安/円高の111円後半。海外市場で円が売られた流れを引き継いで、ドルは一時112.08円と1カ月半ぶり高値に乗せたが、112円台では実需の売りなどに行く手を阻まれ、112円を維持することはできなかった。写真は昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

[東京 14日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル安/円高の111円後半。海外市場で円が売られた流れを引き継いで、ドルは一時112.08円と1カ月半ぶり高値に乗せたが、112円台では実需の売りなどに行く手を阻まれ、112円を維持することはできなかった。

市場ではトルコの大幅利上げや、株高が円安地合いを後押ししているとの声が出ていた。ユーロも一時131.03円まで買われ、同じく8月1日以来1カ月半ぶり高値をつけた。しかし、午後には円売りの勢いは後退。ドル/円では112.10円から112.30円に並んだ実需の売りが上値を抑えた。

ユーロは1.17ドル手前で堅調。前日の取引では1.1701ドルまで上昇し、約2週間ぶりに1.17ドル台に乗せた。

前日のユーロ高の背景について「ECBのドラギ総裁の発言内容というよりは、米国のCPIが予想を下回る伸びとなってドル安になったことがユーロ買いに拍車をかけた」(FX会社)との指摘が出ていた。弱い米物価指標が米国の利上げペースに影響を及ぼすことへの警戒感が広がり、ドル売り/ユーロ買いを誘発したという。

米労働省が13日発表した8月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は総合指数が前月比0.2%上昇し、市場予想の0.3%上昇を下回った。

午後3時過ぎのトルコリラは18.40円付近で堅調。

トルコ中銀は前日、6.25%の大幅利上げを実施。エルドアン大統領が中銀の発表直前、中銀がインフレに対し「誤った措置」をとったと批判したことで、リラはいったん17円半ばから16円後半へ下落したが、利上げを受けて買いが勢いづいた。

「前日はリラ/円のショートを踏みあげられた参加者も多く、リラの買い戻しに弾みがついた」(FX会社)という。

ただ、トルコリラが本格的に安定するには「経常収支赤字の圧縮とインフレの抑制が必要で、前日の利上げでもまだ十分とは言えない」(同)との意見が出ていた。

FX取引所「くりっく365」を運営する東京金融取引所によると、リラの買い越し幅は、きょう早朝時点で15万枚後半と前日から増加し、8月29日以来2週間半ぶり高水準となった。ただ増加幅はわずかで、個人投資家の間では「売買が激しく交錯していた」(証拠金関係者)という。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 111.86/88 1.1691/95 130.80/84

午前9時現在 112.01/03 1.1689/93 130.96/00

NY午後5時 111.92/93 1.1688/92 130.83/87

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米J&J通期見通しが予想超え、薬価引き下げの逆風で

ワールド

米下院委員会、AI半導体輸出の監視強化法案を可決

ビジネス

JPモルガンCEO、クレカ金利上限案に改めて反対 

ワールド

トランプ氏「カナダは米に感謝すべき」、カーニー氏の
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 2
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」の写真がSNSで話題に、見分け方「ABCDEルール」とは?
  • 3
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている「とてつもなく巨大な」生物...その正体は?
  • 4
    韓国が「モンスター」ミサイルを実戦配備 北朝鮮の…
  • 5
    飛行機よりラク? ソウル〜釜山「110分」へ――韓国が…
  • 6
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 7
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 8
    「怖すぎる...」モルディブで凶暴な魚の群れに「襲撃…
  • 9
    サーモンとマグロは要注意...輸入魚に潜む「永遠の化…
  • 10
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 1
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 2
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 5
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 6
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 7
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手が…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で…
  • 10
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中