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NY外為市場=ドル、対ユーロで4カ月ぶり高値 米の年内利下げに疑問符

2025年11月05日(水)06時08分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルがユーロに対して4カ月ぶりの高値を記録した。写真は5月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 4日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルがユーロに対して4カ月ぶりの高値を記録した。米連邦準備理事会(FRB)内の意見の分裂が、年内の追加利下げの可能性に疑問を投げかけた。さらに、リスク回避の動きが強まり、安全資産として米ドルを求める投資家が増えたこともドルを支援した。

一方、英財務相が予算案を巡り「困難な選択」を迫られると述べたことを受け、ポンドは下落した。

市場全体のセンチメントは明らかに悪化している。株価は下落し、国債には需要が集まり、安全通貨である円やスイスフランは堅調に推移した。

ユーロは5日続落。0.3%安の1.1483ドルとなり、8月1日以来の安値を記録した。

ドル/円は0.4%安の153.60円。ただ、それでも円は最近の約8カ月ぶりの安値付近にとどまっている。

CMEのフェドウオッチによると、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げの確率は65%に低下した。1週間前は94%だった。

この短期的な期待の変化がドルを押し上げ、ドル指数は100.17となった。100を超えるのは8月初旬以来。

ポンドは0.9%安の1.3015ドル。リーブス英財務相は4日、広範な増税への道筋をつけ、「緊縮財政」に戻ることは避ける方針を示した。今月発表する予算を、政府の債務を削減しつつ支出を維持するための「厳しい選択」の一つと位置付けた。

ラボバンクの通貨戦略責任者、ジェーン・フォーリー氏は「6日の政策委員会に向けて、ポンドは弱含みで推移すると予想される。ハト派的な姿勢への転換が憶測されているためだ」と述べた。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは7%下落し9万9679ドルとなり、6月以来初めて10万ドルを下回った。

ドル/円 NY午後4時 153.61/153.65

始値 153.56

高値 153.69

安値 153.32

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1479/1.1481

始値 1.1489

高値 1.1496

安値 1.1474

ロイター
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