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米国株式市場は小売り・ハイテク株買われ反発、ラッセル2000は最高値

2018年05月17日(木)06時57分

 5月16日、米国株式市場は、小売株とハイテク株に買いが入り反発。小型株で構成するラッセル2000指数<.RUT>は過去最高値を更新した。11日撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米国株式市場は、小売株とハイテク株に買いが入り反発。小型株で構成するラッセル2000指数<.RUT>は過去最高値を更新した。一方、米国債利回りの上昇や地政学リスクへの懸念は株価の重しとなった。

百貨店のメーシーズは10.8%急伸。第1・四半期決算で既存店売上高がアナリスト予想を上回ったほか、通年の利益見通しを上方修正した。

これを受けてJCペニー、コールズ、ノードストローム、ターゲットも買われ、百貨店指数<.SPLRCRETD>は5.2%高となった。

一方、米10年債利回りは一時、2011年7月以来の高水準となる3.10%を付け、引き続き株価を圧迫した。

ノーザン・トラストのウェルスマネジメント部門最高投資責任者ケイティ・ニクソン氏は「利回りが上昇するにつれ、リスク資産、特に株式に対する国債の投資妙味がやや高くなってくる」と話した。

北朝鮮が韓国との閣僚級会談を延期し、米朝首脳会談の再考を示唆したことに加え、米中通商協議を控えていることも、市場の警戒感を高めた。

セクター別では、金利動向に敏感な公益<.SPLRCU>や不動産<.SPLRCR>がマイナス圏で引けたが、その他は上昇。情報技術<.SPLRCT>がけん引した。

半導体大手マイクロン・テクノロジーは、RBCキャピタル・マーケッツが「アウトパフォーム」で投資評価を開始したことを好感して4.6%高。フィラデルフィア半導体指数<.SOX>も上昇した。

フェイスブックは0.6%安。ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が欧州議会指導者と会い、英データ会社による情報不正流用問題に関する質問に答えると明らかにした。

複合企業スリーエム(3M)も1.1%安。ジェフリーズが投資判断を「ホールド」に引き下げたことを嫌気した。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.92対1の比率で上回った。ナスダックでは1.95対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は62億2000万株。直近20営業日の平均は66億6000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 24768.93 +62.52 +0.25 24722.32 24801.1 24672.7 <.DJI>

9 9

前営業日終値 24706.41

ナスダック総合 7398.30 +46.67 +0.63 7356.22 7413.32 7356.16 <.IXIC>

前営業日終値 7351.63

S&P総合500種 2722.46 +11.01 +0.41 2712.62 2727.76 2712.17 <.SPX>

前営業日終値 2711.45

ダウ輸送株20種 10702.54 +86.87 +0.82 <.DJT>

ダウ公共株15種 674.05 -6.12 -0.90 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1370.10 +19.00 +1.41 <.SOX>

VIX指数 13.42 -1.21 -8.27 <.VIX>

S&P一般消費財 837.94 +6.92 +0.83 <.SPLRCD>

S&P素材 373.20 +4.24 +1.15 <.SPLRCM>

S&P工業 626.56 +2.32 +0.37 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 508.94 +3.87 +0.77 <.SPLRCS>

S&P金融 467.72 +0.46 +0.10 <.SPSY>

S&P不動産 188.93 -0.83 -0.44 <.SPLRCREC

>

S&Pエネルギー 571.02 +2.10 +0.37 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 958.98 +5.08 +0.53 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 145.45 +0.51 +0.35 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1218.08 +4.56 +0.38 <.SPLRCT>

S&P公益事業 249.59 -2.17 -0.86 <.SPLRCU>

NYSE出来高 7.65億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 22820 + 80 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 22810 + 70 大阪比 <0#NIY:>

(ロイターデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)

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