ニュース速報

ビジネス

欧州市場サマリー(12日)

2018年01月13日(土)03時40分

[12日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続伸。自動車部品のGKNが急伸して相場を支え、最高値を更新した。

GKNは投資会社メルローズ・インダストリーズによる買収提案を拒否したと伝わり、26.2%上昇。メルローズも6%近く値を上げた。

英国の欧州連合(EU)離脱交渉で、スペインとオランダが柔軟な姿勢を示したとの報道を手掛かりに英ポンドが上昇。通常なら輸出企業の業績悪化懸念が出るが、ETXキャピタルのシニア・アナリスト、ニール・ウィルソン氏は「世界的に景気が拡大し、英国のEU離脱がもはやリスク要因ではないという状況で、この数週間はロンドン株式市場とポンドの関係はなくなっている」と指摘した。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> 上昇。企業の合併・買収(M&A)の活発化が期待された。

ほぼ2年半ぶりの高値圏で推移しているが、ユーロ高や欧州中央銀行(ECB)が量的緩和を縮小するとの観測もあり、上値は限られた。

フランスの高級ブランドを展開するケリングは一時最高値に。ドイツのスポーツ用品、プーマの経営権を手放す方針と伝わった。ただ、終値ベースではケリングは0.1%高、プーマは6%近く下げた。経営の分離よりも、プーマによる他の業界との提携が期待されていたためとの声も聞かれた。

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券> 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのワイトマン独連銀総裁が、利上げ切迫リスクは低いとの認識を示したことを受け、利回りが低下した。

ドイツ10年債利回りは一時、0.54%と5カ月ぶり高水準をつけたが、直近では2ベーシスポイント(bp)低下して0.51%前後。

ドイツのメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と、第2党の社会民主党(SPD)が、正式な連立政権交渉入りに向けた政策文書で合意した。これを受け南欧国債がアウトパフォーム、利回りはさらに低下した。

イタリア10年債利回りは8bp低下して1.98%。ドイツ国債との利回り差は、146bpと12月半ば以来の水準に縮小する場面があった。

イタリア国債利回りは、1日の下げでは11月初め以来の大きさとなる見通しだ。

スペイン10年債利回りは4bp下がって1.51%。

ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:ドローン大量投入に活路、ロシアの攻勢に耐

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダックほぼ変わらず、トラ

ワールド

トランプ氏、ニューズ・コープやWSJ記者らを提訴 

ビジネス

IMF、世界経済見通し下振れリスク優勢 貿易摩擦が
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 3
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウザーたち
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 6
    「二次制裁」措置により「ロシアと取引継続なら大打…
  • 7
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 8
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 9
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 10
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中