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ユーロ圏の安定めぐるリスクは上昇=ECB報告書
11月24日、欧州中央銀行(ECB)は、金融安定に関するリスクがユーロ圏で拡大しており、一部の国の債務持続能力に対する懸念が再度浮上する可能性があると指摘した。写真はフランクフルトの本店、9月撮影(2016年 ロイター/Ralph Orlowski)
[フランクフルト 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は24日、金融安定に関するリスクがユーロ圏で拡大しており、一部の国の債務持続能力に対する懸念が再度浮上する可能性があると指摘した。
ECBは、定例の安定報告で、米新政権も含め、世界各国における政局シフトにより、資産価格の変動が急速に拡大し、資金フローの流れが変わる可能性があると指摘した。
政局の不透明感の高まりが、国内に焦点をおき、成長を阻害する政策につながる可能性があると指摘した。
それにより、必要とされる財政や構造改革が遅れ、最悪の場合、よりぜい弱な国に対する圧力が再度高まる可能性があるとした。
資産価格の一段の調整リスクは引き続き高く、資産クラスの高い相関性によりリスクが増幅される可能性がある、と指摘。
「政局の不透明感は、2017年に欧州主要国で予定される選挙により国家レベルで高まるだけでなく、英国民投票を受け、EU全体でも高まる可能性がある」との認識を示した。





