ニュース速報

ビジネス

EU離脱後のポンド安による影響、予測は困難=英中銀総裁

2016年04月27日(水)20時55分

 4月27日、イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁(写真)は、国民投票で英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)への賛成が大勢を占めポンドが急落した場合、物価上昇への影響を予測するのは簡単ではないとの見方を示した。3月撮影(2016年 ロイタ/Yuya Shino/File Photo)

[ロンドン 27日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は、国民投票で英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)への賛成が大勢を占めポンドが急落した場合、物価上昇への影響を予測するのは簡単ではないとの見方を示した。27日に公表された議会での質疑応答で述べたもの。

労働党のレイチェル・リーブス議員は3月29日、カーニー総裁に対し、国民投票の結果を受けてポンドが20%下落した場合の影響について質問した。総裁は、中銀の機械的な経験則では10%の通貨安で2―3年後のインフレ率は0.75%ポイント低下すると答え、これが20%安になると影響は2倍になると述べた。

ただ、この試算をそのままブレグジットの影響に当てはめるのは間違っているとも指摘。「純粋に外因的な、もしくはモデル化されていない要因により為替レートが動くという非現実的な仮定の下に成り立っている。さらに、他の影響がなく、将来のインフレ率が金融政策委員会の目標に沿っていることが前提となっている」と話した。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米ビッグスリー、米英貿易協定を批判 「国内自動車産

ワールド

米独首脳が電話会談、貿易紛争を迅速に解決する必要性

ワールド

米ロ当局者、ロシア産ガスの欧州向け輸出本格再開巡り

ビジネス

米AI開発企業首脳、半導体の輸出促進必要と主張 上
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..最新技術で分かった「驚くべき姿」とは?
  • 3
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 6
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 7
    あのアメリカで「車を持たない」選択がトレンドに …
  • 8
    日本の「治安神話」崩壊...犯罪増加と「生き甲斐」ブ…
  • 9
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 10
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 7
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 8
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 9
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 10
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中