ニュース速報

ビジネス

ギリシャ、当面の資金手当てに銀行救済基金を活用へ=関係筋

2015年03月10日(火)23時34分

 3月10日、ギリシャは必要資金を手当てするため、金融安定基金の5億5500万ユーロを活用する方針。写真はリカヴィトスの丘に立つ同国の国旗。2015年3月6日撮影。(2015年 ロイター/Yannis Behrakis)

[アテネ 10日 ロイター] - ギリシャは財政がひっ迫する中、今月必要な資金を手当てするため、銀行救済を目的とするギリシャ金融安定基金(HFSF)が保有する5億5500万ユーロの資金を活用する方針だ。銀行業界および政府の関係筋が明らかにした。

ギリシャ政府は今月、国際通貨基金(IMF)に対し15億ユーロ(16億ドル)の融資を返済し、期限が到来する政府短期証券約32億ユーロを借り換える必要がある。

市場での資金調達の道を断たれ、国際支援団からの支援が保留となるなか、歳入の大幅減を受けて、今後数週間で資金が尽きる可能性がある。

HFSFは2012年に国内大手銀行への資本注入に活用され、大手4行が手数料として支払った資金が5億5500万ユーロ残っている。

事情に詳しい銀行幹部はロイターに対し、「この資金は他の使途がなく、政府は活用することが可能だ」と指摘。「HFSFは前週末にこの件について欧州安定メカニズム(ESM)と協議しており、問題はない」とした。

ギリシャ政府はまた、年金基金や公的機関の現金準備をレポ取引を通じて活用する案を検討している。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

原油安、OPECプラス合意巡る「誤った解釈」が要因

ビジネス

ECBの利下げ開始は「適切」、FRBは慎重さ維持を

ビジネス

米労働生産性改定値、24年第1四半期は0.2%上昇

ワールド

イラク武装勢力との連携強化、対イスラエルで=フーシ
MAGAZINE
特集:ウクライナの日本人
特集:ウクライナの日本人
2024年6月11日号(6/ 4発売)

義勇兵、ボランティア、長期の在住者......。銃弾が飛び交う異国に彼らが滞在し続ける理由

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車が、平原進むロシアの装甲車2台を「爆破」する決定的瞬間

  • 2

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が34歳の誕生日を愛娘と祝う...公式写真が話題に

  • 3

    カラスは「数を声に出して数えられる」ことが明らかに ヒト以外で確認されたのは初めて

  • 4

    「出生率0.72」韓国の人口政策に(まだ)勝算あり

  • 5

    アメリカ兵器でのロシア領内攻撃容認、プーチンの「…

  • 6

    なぜ「管理職は罰ゲーム」と言われるようになったの…

  • 7

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    アメリカで話題、意識高い系へのカウンター「贅沢品…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 3

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が34歳の誕生日を愛娘と祝う...公式写真が話題に

  • 4

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 5

    キャサリン妃「お気に入りブランド」廃業の衝撃...「…

  • 6

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 7

    「サルミアッキ」猫の秘密...遺伝子変異が生んだ新た…

  • 8

    アメリカで話題、意識高い系へのカウンター「贅沢品…

  • 9

    「自閉症をポジティブに語ろう」の風潮はつらい...母…

  • 10

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 5

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…

  • 6

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 7

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 8

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 9

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 10

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中