ニュース速報

日経平均は3日続伸、内需株堅調 売買代金は連日2兆円割れ

2019年04月23日(火)15時49分

[東京 23日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸した。外部環境に手掛かり材料が乏しい中、利益確定売りに押され下げ幅を拡大する場面があったが、内需系銘柄などへの押し目買いで持ち直す展開となった。受け渡しベースで平成最後の取引となったが、商いは低調。国内企業決算を見極めたいとのムードが強まったほか、10連休も接近し、新規にポジションを構築する動きは限られた。

TOPIXは前日比0.27%高で取引を終了。日経平均への寄与度の高いファーストリテイリング<9983.T>が一時3.5%安となったが、大引けにかけて持ち直した。同社1銘柄で日経平均を約44円押し下げる要因となった。

東証1部の売買代金は連日で2兆円を下回った。引け後に日本電産<6594.T>の決算発表が予定されていることも見送り要因となった。

原油価格が上昇する中、石油関連セクターが堅調に推移。内需系セクターの一角も上昇した。半面、直近で好パフォーマンスだった機械、半導体関連が売られたほか、パルプ・紙など原油高デメリットセクターがさえない。

市場では「昨年度の下期が企業業績面で底になり、4─6月期以降は持ち直していくという確信を投資家側は持ちたい。ただ中国景気は政策効果で押し上げられたとしても、一時的なものとして終息する可能性もある。政策効果の先を市場は見据えつつある」(岡三証券・日本株式戦略グループ長の小川佳紀氏)との見方が出ていた。

個別銘柄ではかんぽ生命保険<7181.T>がしっかり。この日が売り出し株の受け渡し期日だった。株式需給の改善期待が広がったようだ。半面、昭和電工<4004.T>や東海カーボン <5301.T>など黒鉛電極関連株が軒並み安となった。

東証1部の騰落数は、値上がり1234銘柄に対し、値下がりが779銘柄、変わらずが127銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22259.74 +41.84

寄り付き    22241.74

安値/高値   22119.94─22268.37

TOPIX<.TOPX>

終値       1622.97 +4.35

寄り付き     1620.72

安値/高値    1616.14─1624.76

東証出来高(万株) 99523

東証売買代金(億円) 19461.65

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=円が軟化、介入警戒続く

ビジネス

米国株式市場=横ばい、AI・貴金属関連が高い

ワールド

訂正-ゼレンスキー氏、和平案巡り国民投票実施の用意

ワールド

イスラエル、ソマリランドを初の独立国家として正式承
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 8
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌…
  • 9
    赤ちゃんの「足の動き」に違和感を覚えた母親、動画…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中