ニュース速報

東京製鉄が業績予想を上方修正、国内堅調で利幅拡大

2019年01月22日(火)17時47分

[東京 22日 ロイター] - 東京製鉄<5423.T>は22日、2019年3月期の業績予想を上方修正した。10─12月期に鋼材の販売価格から原材料となるスクラップ価格を差し引いた利幅(メタルスプレッド)が想定以上に拡大したことに加え、出荷数量が計画を上回ったことなどを反映させた。

会見した奈良暢明取締役は「国内需要が強い中、原料価格が下がり利幅が拡大している」と説明した。

営業利益予想は前年比43.2%増の150億円(前回予想130億円)に、純利益予想は同28.3%増の145億円(同120億円)に、それぞれ引き上げた。

営業利益予想はリフィニティブがまとめたアナリスト13人の予測平均値147億円を若干上回っている。

10─12月期の販売単価は1トン当たり7万8200円(計画比700円増)、スクラップ単価は同3万6200円(同1800円減)となり、メタルスプレッドは同4万2000円と計画よりも2500円拡大した。出荷数量も72万トンと計画を2万トン上回った。

奈良取締役は「メタルスプレッドが4万円を超えることはなかなかない。国内需要が堅調なのが大きい」と語った。

四半期ベースで出荷が70万トンを超えたのは2012年4─6月期以来。販売単価は2009年1─3月期以来の高い水準となる。

売上高予想も前年比26.1%増の2070億円(前回予想2060億円)に上方修正した。

2018年4―12月期は売上高が前年比27.3%増の1544億円、営業利益は同6.1%増の111億円、純利益は同5.4%増の105億円だった。国内が建設向け、製造業向けともに堅調だった。

同社は同日、発行株の2.36%にあたる330万株を上限とする自己株取得を決議したと発表した。取得期間は1月23日から12月31日まで、取得総額は上限30億円。

*内容を追加します。

(志田義寧)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米11月中古住宅販売、0.5%増の413万戸 高金

ワールド

プーチン氏、和平に向けた譲歩否定 「ボールは欧州と

ビジネス

FRB、追加利下げ「緊急性なし」 これまでの緩和で

ワールド

ガザ飢きんは解消も、支援停止なら来春に再び危機=国
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 4
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 5
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 6
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 7
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 8
    【独占画像】撃墜リスクを引き受ける次世代ドローン…
  • 9
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 10
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中