2025年の「国勢調査」によると、国民の年齢中央値は50歳。最初の「国勢調査」が実施された1920(大正9)年では22歳だったのと比べると、大変な変化だ。地域差もあり、最も高い秋田県では58歳となっている。

少子高齢化は不可避の社会変化で、医療費の増加を危惧してか、政府は国民に適度な運動の実施を呼び掛けている。2025年度のスポーツ庁の調査によると、国民の週1日以上の運動実施率は51.7%で、最も多く実施されているのはウォーキングだそうだ(「スポーツの実施状況等に関する世論調査」)。

健康維持のためなら、無理をしてジョギングなどをする必要はない。ちょっと汗ばむ程度の速歩で事足りる。よく言われるように、歩くのも立派な運動だ。政府も国民がどれほど歩いているかに関心があるようで、厚労省の「国民健康・栄養調査」では、成人男女の1日の平均歩数が算出されている。

20~64歳の成人男性の1日の平均歩数(年齢調整値)は2016年では7779歩だったが、2024年では8564歩に増えている。地域差もあり、47都道府県を3つの階級で塗り分けると<図1>のようになる。

政府の国民健康づくり運動「健康日本21」では、成人男女の場合、1日8000歩が推奨されている。2016年だと平均がこれを超えるのは10都府県で、多くが都市部だ。公共交通網が発達しているので、移動は電車やバスが主流だが、乗り換えやら広い駅構内やら、意識はせずとも結構歩いているものだ。それに対して地方はクルマ社会で、近場への移動にも自動車を使ってしまう。

2024年の地図を見ると、多くの県で8000歩を超えている。色が濃いのは一段上の9000歩を超える県だが、福島や徳島といった地方県が含まれている。徳島の平均歩数は2016年では6791歩だったが2024年では9570歩と大きく増え、全都道府県中の順位も41位から1位に大躍進した。歩数に応じて特典がもらえるアプリや、日々の歩数を記録して「見える化」するダイアリーを普及させる、といった取り組みの成果が出ていることもあるだろう。

地方でも歩数が増加している自治体は多い
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