※あのニュースはどんな業界に影響するのか、あの企業の株価が動いたのはなぜか……。連載「ニュースで読み解く!注目株」では、株式市場を知り尽くした執筆陣が、いま注目すべき銘柄や相場の展開を解説します。 

月末に飛び込んできたインテルショック

10月の日本株市場は、日米の金融政策や為替の神経質な動きに加え、米AIインフラ大手コアウィーブの信用不安がありながらも、中旬にかけては内需株や金融株への物色に支えられて下値を固める場面もありました。

しかし、月末には半導体株全体の急ピッチな調整が重石となり、そんな中で飛び込んできた米インテルの10〜12月期業績見通し(ガイダンス)ショック。会社の見通しが市場予想を大きく下回ったことによる急落が市場を直撃し、慌ただしい展開に。年末高への期待と警戒感が入り交じる相場となりました。

▼10月の騰落率上位

  1. ベイカレント<6532> +53.8%
  2. SHIFT<3697> +31.9%
  3. 野村総合研究所<4307> +25.8%
  4. コナミグループ<9766> +23.3%
  5. オリエンタルランド<4661> +18.2%

▼10月の騰落率下位

  1. ソフトバンクグループ<9984> -30.3%
  2. SUMCO<3436> -30.0%
  3. ローム<6963> -27.8%
  4. KOKUSAI ELECTRIC<6525> -27.8%
  5. 古河電気工業<5801> -27.2%

(いずれも日経平均株価採用銘柄のみのランキング)

上位陣では、DX(デジタルトランスフォーメーション)需要をとらえて好決算を示したベイカレントが50%を超える急騰でトップとなりました。同じく開発支援のSHIFTやSI大手の野村総合研究所(NRI)といったIT・コンサル関連に強い買いが波及しています。

特に足元では、企業や公的機関における情報漏洩インシデントの多発を受けて、サイバーセキュリティ強化やリスクマネジメント導入、危機管理コンサルティングへの需要が急増している点も、これらの銘柄に対する強い見直し買い・成長期待につながっています。

業績好調なコナミグループや、インバウンドの恩恵を受けるオリエンタルランドといった内需・レジャー株にも資金が向かいました。

■AI懸念で関連株が軒並み大幅下落

一方の下位は、AI関連の巨額投資に対する警戒感や米ハイテク株安の直撃を受けたソフトバンクグループが下落率トップに。さらに、SUMCOやローム、コクサイエレキ、古河電工といった半導体・電子部品・AIインフラ関連の主力どころが、一斉に、きつい利益確定売りに押される形となりました。

中間選挙後の焦点は、AI企業の大型IPOと決算発表
【関連記事】