過度のクルマ依存に危機感を持ち、この種の取り組みをする自治体が多いのか、歩数の増加率が高い県は地方で多くなっている。

<図2>は、都市化の指標である人口集中地区居住者率と平均歩数の相関を示したものだ。2016年では都市部ほど歩数が多いという明瞭な傾向があったが、2024年ではそれが弱くなっている。地方の県で歩数が増えているためで、「為せば成る」を証明しているとも言える。
データの提示は省くが、2016年から2024年にかけて歩数の増加率と順位の上昇が顕著なのは、先ほど挙げた徳島と、宮城、群馬、高知といった県だ。以前には「100メートル先のコンビニに行くのにもクルマを使う」とニュースになった群馬だが、近年の躍進は目覚ましい。
地方では車は必須とも言えるが、あまりに依存しすぎるのは考えものだ。加齢に伴い、やがては運転できなくなる。家族の意向で強制的に運転免許を返納させられ、鬱になってしまう高齢者もいるが、車がサンダルのような感覚になっているとこういうことが起きる。車の用途を見つめ直し、近場に行くときは歩きたいものだ。クルマ依存は、スマホ依存に劣らず怖い。
<資料>
厚労省「国民健康・栄養調査」
総務省「国勢調査」
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