スリランカ中部のマータレー県で、65歳の男性が野生のゾウに襲われ死亡した。複数の現地メディアが報じた。
現場の防犯カメラには、道路上に現れたゾウに気付いた男性が逃げようとしたものの、路上に転倒し、ゾウに襲われるまでの様子が記録されていた。
現地メディア『デイリー・ミラー』などによると、事件が起きたのは10月5日午前4時ごろ。男性が自転車で勤務先に向かっていたところ、道路上で野生のゾウと遭遇した。このゾウは以前から周辺の道路に姿を見せていた個体だという。
男性はゾウがいることに気付くと、その場から逃げようとした。しかし、その途中で自転車とともに路上に転倒。そこへゾウが迫り、男性を踏みつけ死亡させた。
ナウラ警察が事件について捜査を進めていると報じられている。
スリランカでは、人とゾウの衝突が長年にわたって深刻な問題となっている。
スリランカ政府が2026年6月に公表した閣議決定によると、人とゾウの衝突は国内25県のうち19県、341の行政区のうち134区域にまで広がっている。2024年に実施された個体数調査では、国内の野生ゾウは約7450頭と推計された。
政府は、人口増加や開発事業の拡大、森林減少によってゾウの従来の移動経路が失われ、生息地も破壊されてきたことが衝突拡大の背景にあると説明している。毎年、人間とゾウの双方に多数の死者が出るだけでなく、ゾウによる財産被害も年間1000件を超えているという。
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