Ali Sawafta
[クスラ(ヨルダン川西岸) 13日 ロイター] - イスラエル軍は13日、入植者が包囲しパレスチナ人世帯を自宅内に閉じ込めているヨルダン川西岸の村クスラに増派、民家に部隊を展開した。
クスラの村長によると、包囲された丘の上の3軒を含む6軒の民家が退去させられ、イスラエル軍が占拠した。居住していた2家族は1軒の家に集められているという。
ロイターの写真では、家屋の外に立つ複数のイスラエル兵が写っている。住民によると、兵士は家族に対しクスラでの作戦が16日まで続く可能性を伝えた。
イスラエル軍は声明で、住民保護と治安維持のため13日朝から兵士をクスラに展開しており、「クスラの住民は自宅にとどまる」よう指示したと発表。パレスチナ人の家の中で兵士が活動することはないとしている。
イスラエル軍は前日、催涙ガスを使用して入植者を排除しようとしたが失敗していた。パレスチナ人側は、自分たちを強制的に追い出す目的で包囲していると主張している。
入植者による包囲は週末にクスラで始まった。電気と水道を切断した上で、3軒の家屋に続く道路を封鎖し、前庭にテントを設置して人々が出入りできないようにした。
イスラエル軍は、入植者を退去させようとしていると説明しているが、今週公開された動画では、テント付近で入植者らと一緒に緑色の軍服を着た複数のイスラエル人男性が朝のお祈りをしている様子が映っていた。軍は、関与した隊員を懲戒処分にするとした。
国連は声明で、子ども2人を含む約15人のパレスチナ人が「恐怖の状態で自宅内に閉じ込められており、基本的な生活に必要な対応ができず、水や電気も利用できない」と述べた。
包囲されている2家族は、食料や薬がなく、入植者らが所有物を破壊したり、家に石を投げたり、侮辱的な言葉を叫んだりしていると語っている。
家の一つに閉じ込められているパレスチナ人のクサイ・アブ・リーダ氏は「政府機関、全ての自由で誇り高い人々に対し、食料と薬の支援を訴える」と述べた。この家は米市民権を有するオハイオ州在住の同氏の兄弟のものという。
ハッカビー駐イスラエル米大使は「(イスラエル軍と警察が)われわれの要請で、イスラエル人テロリストの排除に向かった」とし、「この家族の家に対してこのような行為を行う者たちの行動は犯罪だ」と批判した。