Georgina McCartney Liz Hampton

[ヒューストン/デンバー 12日 ロイター] - 米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が12日公表した週間統計によると、7日までの週の米戦略石油備蓄(SPR)を除く商業用原油在庫は前週比1740万バレル増の4億2440万バレルとなった。ロイター調査では140万バレルの取り崩しが予想されていたが、予想に反して大幅な積み増しとなり、週間の増加幅は2023年1月以降で最大を記録した。

在庫は6月5日以来の高水準。エネルギー分析会社ケプラーのマット・スミス商品調査ディレクターは「原油輸出の継続的な低迷と輸入の急増が重なり、過去2番目の大規模な原油在庫の積み増しにつながった。増加の大半はメキシコ湾岸地域で発生した」と指摘した。米メキシコ湾岸地域の原油在庫も、23年1月以来で最大の週間増加だった。

原油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫は160万バレル増加した。

米国の原油輸出は前週比で減少し、日量306万バレルと25年11月以来の低水準に沈んだ。中東産原油の供給不足を補うため米国が主要供給国としての役割を強めて以降でも、最も低い水準だ。

投資会社バイソン・インタレストのジョシュ・ヤング最高投資責任者(CIO)は「今回の在庫増加は異例で、輸出が極端に低く、輸入が高かったことが要因だ。こうした増加が今後も続けば原油相場には弱気材料となるが、一時的な現象である公算が大きい」との見方を示した。

EIAによると、米国の原油純輸入は日量177万バレル増加し、25年6月以来の高水準に達した。カナダおよびベネズエラからの輸入は数カ月ぶりの高水準。

トレードステーションのデービッド・ラッセル市場戦略責任者は「今回の統計は米国内でのタンカー荷揚げの影響が大きく、数字の変動が激しい。ただし需給の厳しい構図を変えるものではない。SPRは引き続き減少し、ガソリン在庫も取り崩された。市場はこの統計よりも中東情勢に関するニュースに注目し続けるだろう」と述べた。

製油所の原油処理量は日量2万6000バレル増加した。一方、稼働率は0.3ポイント低下し96.2%となった。

ガソリン在庫は100万バレル減の2億0870万バレル。市場予想は120万バレル減だった。

留出油在庫(ディーゼル油や暖房油を含む)は1万バレル減の1億0710万バレルで、市場では130万バレル減が予想されていた。需要の指標とされる石油製品供給量は33万5000バレル減少し、日量2064万バレルとなった。

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