超高層ビルの高さはいずれ、現在の世界最高層ビルの2倍か3倍になるかもしれない――。サウジアラビアのジッダ・タワーを手がけるエンジニアがそう予測した。ジッダ・タワーは完成すれば世界一の高さになる。

ジッダ・タワーは建築設計事務所エイドリアン・スミス+ゴードン・ギル・アーキテクチャ(AS+GG)の建築家、エイドリアン・スミスとゴードン・ギルが設計した。高さは1000メートルを超す予定で、ドバイにある「ブルジュ・ハリファ」を抜いて世界一になる。

ソーントン・トマセッティの経営幹部でジッダ・タワーのプロジェクトマネジャーを務めるエンジニアのジョン・ペロントは本誌の取材に対し、舞台裏では既に前例のないスケールの建設計画が検討されていると語った。

高さがジッダ・タワーの2倍に達する超高層ビルが50年以内に実現するかどうかという質問に対し、ペロントは「その規模のプロジェクトは既に設計段階にある」と語り、そうしたプロジェクトの中には既に「かなり具体化している」ものもあると言い添えた。ただし「まだ公表はしていない」といい、現時点ではそれ以上の詳細は明らかにできないとしている。

「今後50年の間に(ジッダ・タワーの高さの)2倍、3倍になるだろう。技術的な解決は可能だ。そのための建設方法と、使用する資材を進化させる必要がある」(ペロント)

建築家やエンジニアが環境懸念の増大と向き合う中でも、世界はビルの高さを追求し続けている。

ジッダ・タワーのような画期的なプロジェクトが進行する一方で、現存する建物の多くは老朽化が進み、新しい巨大メガプロジェクトの環境負荷に対する懸念はますます強まっている。

アメリカ建築家協会(AIA)によれば、アメリカ国内にある建物1億2500万棟は、ほぼ半数が築50年以上で、再生や新たな用途に合わせた改修が焦点となっている。

ジッダ・タワーの設計を手がけたゴードン・ギルは先に本誌の取材に対し、将来的にはさらに高い建物を建設することよりも、現存する建物を改善することの方が大きな課題になるかもしれないと語った。各国とも現存する建物の長寿命化を図りながら、そうした建物の持続可能性を高めるチャンスがあるとギルは論じている。

高くし続ける意味は?
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