※この記事は後編です。前編「アメリカとイランの合意は「イランの粘り勝ち」に見えるが、実はウィンウィン? 専門家が語る『裏事情』」はリンクからご覧ください。

【動画】トランプ政権に精通する明海大学の小谷哲男教授との対談(フルバージョン)

──仏エビアンのG7サミットを見ていると、トランプ大統領はあまり元気がないように見えた。もちろん80歳と高齢なのだが……。

トランプ氏は時差に弱いところがある(笑)。本来であれば、もっと積極的に自分でアピールしてもおかしくないと思うが、本当はイランにだまされているんじゃないか、という懸念を払拭できないこともあるかもしれない。

もう1つ興味深いのが、ルビオ長官がこの件で一切発言していないことだ。バンス氏がうまくいけばうまくいったでいいし、もしバンス氏がだまされていたということになれば、それ見たことかとなり、ルビオ氏がより大きな役割を果たすかもしれない。お手並み拝見というところでは。

──核兵器とウラン濃縮の問題は、最終的にイランがアメリカの要望を聞くことになるのか。

少なくとも高濃縮ウランについてはイラン国内で希釈し、解体することまでは認めると思う。ただ、ウラン濃縮の権利を放棄するのかどうかまでは定まっておらず、それが60日間の協議の1つの焦点になる。

イランに濃縮の権利を認めるにせよ認めないにせよ、裏で開発していないことを確認しないといけない。そうなると、査察が大きな役割を果たす。査察体制についても、この60日間で議論されるということになる。

──革命防衛隊幹部は濃縮の能力を担保しておきたいのでは。

そこはまさに60日間の協議で決めていくのだと思う。イランには3つの主要な核施設があるが、これを全部残すのか、一部を解体するのかも含めて、おそらく大きな論点になる。

内政への影響は?
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