内政への影響は?
──米内政への影響について。今回の合意が、いったん離反したトランプ大統領の岩盤支持層が戻ることにつながるか。
今回の覚書をどのようにアメリカ国内向けに説明するかによる。今、アメリカの対イラン強硬派に「アメリカが譲りすぎている」という批判が出ている。それが一般の共和党支持者、MAGA(アメリカを再び偉大に)派の人々にも共有されると、共和党にプラスにならない。どのように説明するかが重要になる。
──この覚書を見る限り、イランが勝ったようにみえる。
まさにその点を対イラン強硬派の議員なども懸念している。近く出るであろうモジタバ師の声明(編集部注:18日に発表。マスード・ペゼシュキアン大統領がイランの国益を守る責任を引き受け、アメリカが過度な要求をした場合には譲歩しないと確約したため覚書を承認した、などと説明)で、どこまでアメリカにポジティブなメッセージが含まれるか。それが含まれていると、トランプ氏としても岩盤支持層に「このディールは良かった」と説明しやすくなる。
──モジタバは生きているだろうか。
アメリカは確実に生きていると判断している。当初はけがの状況もひどかったようだが、この1カ月ぐらいは最終決定者として大きな役割を果たしている。モジタバ師のほうからアメリカと関係改善したいというメッセージが水面下で届いている。
次のページ