ファッショントレンドは気まぐれで予測不能に見える。だが最新の研究によれば、その変化には驚くほど一貫した数学的パターンが存在するという。
プリンストン大学とノースウェスタン大学の研究チームは、1869年以降の女性服を写した3万5000点超の画像を分析。その結果、ファッションのスタイルは人気を集めて流行し、やがて廃れた後、およそ20年周期で再び戻ってくる傾向があることが分かった。これは、ファッション業界で長年語られてきた「20年ルール」に科学的な裏付けを与えるものだ。
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2026.06.01
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研究では、スカート丈やネックライン、ウエストラインなどの特徴を対象に、新たに開発した数学モデルを用いてファッションの変遷を追跡した。
研究チームによれば、この結果は単に流行の循環に関する通説を裏付けるだけでなく、社会の中でアイデアがどのように広がり、再浮上するのかを理解する手掛かりにもなるという。
「ファッション業界では何十年も前から語られてきた話だが、それを定量的に示せたのは今回が初めてだ」と、論文著者でプリンストン大学の応用数学者エマ・ザイドラは声明で述べた。
「データから見いだされた約20年という周期は、業界関係者の経験則とほぼ完全に一致している」
ザイドラは3月17日、コロラド州デンバーで開かれたアメリカ物理学会(APS)のグローバル・フィジックス・サミットで研究成果を発表した。研究チームは、この研究が社会におけるアイデアの循環を理解するモデルケースになると考えている。
研究に当たり、チームはこれまでで最も包括的なファッションの定量データセットの1つを構築した。ロードアイランド大学の商業型紙アーカイブ(Commercial Pattern Archive)に保存されている歴史的な裁縫型紙や現代のランウェーコレクションを活用し、150年以上に及ぶ数万点の衣服を分析した。
研究チームは独自に開発したツールを用いて、スカートの裾やネックライン、ウエストラインが体のどの位置にあるかといったドレスの物理的特徴を測定。視覚的なデザインを数値データへと変換した。
その結果、ファッショントレンドは波のように振る舞うことが明らかになった。あるスタイルが人気を集め、市場に広く浸透した後に衰退し、やがて再び戻ってくるのだ。