太宰治の『斜陽』(1947年)に「プリン」登場
他にもプディングに関するさまざまなエピソードが紹介されているが、興味深いのは、日本でも「プリン」というお菓子を食べるようになったことに関する記述だ。
『日本国語大辞典』では「(「プディング」の変化した語)プディング。特に、カスタードプディングのこと」と説明されており、太宰治の『斜陽』(1947年)からの引用が掲載されているというのである。
「私がお勝手で、プリンをこしらへて、それを御座敷に持って行ったら」(155ページより)
プリンとプディングだけでも、こうしたエピソードがぽんぽん出てくる。肩肘を張らずに読み進められる、非常に楽しい本である。
[筆者]
印南敦史
1962年生まれ。東京都出身。作家、書評家。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。他に、ライフハッカー[日本版]、東洋経済オンライン、サライ.jpなどで連載を持つほか、「ダ・ヴィンチ」などにも寄稿。『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社)、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)、『この世界の中心は、中央線なのかもしれない。』( 辰巳出版)など著作多数。2020年6月、日本一ネットにより「書評執筆本数日本一」に認定された。
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