プリン・アラモードと血のプディング

どんな言葉が登場するのか? ここでは、「プリンとプディング」についての記述を抜粋して紹介したい。

著者が指摘するように、日本でいうプリンにブレはない。甘く、プリン・アラモードにも使われるあれこそがプリンだ。

ところが英語のプディングはまったく違う。もちろん甘いものもあるが、甘くないものも存在する。それどころか、蒸したものも、ゆでたものも、煮たものも焼いたものも、混ぜただけのものもあるのだ。

例えば、血のプディング(blood puddingとも、black puddingともいう)。豚の腸に、豚の脂身のミンチと豚の血をたっぷり入れてゆでたもので、フランス料理の「ブーダン・ノワール(Boudin Noir)」に相当する。

少しクセのあるにおいと味が特徴で、好きな人も少なくない。著者も嫌いではないようだが、少なくとも日本人が思い浮かべるプリンのイメージからは程遠いだろう。

日本語のプリンは英語のpuddingがなまったものだが、いわゆるカスタードプリンを指している。しかし『ランダムハウス英和大辞典』にも『ジーニアス英和大辞典』にもcustard puddingは載っていないため、和製英語なのかなと思った著者は、アメリカの知人にメールで聞いてみたそうだ。

 Custard pudding、こっちでも使います。もっとも、プディングであって、日本のプリンを想像すると別物。最初、こっちのスーパーでpuddingと書いてあって「プリンや!」と喜んで買ったら全然違ってガッカリした。日本のプリンはプルプルしていますが、こっちのは容器から出したら形が保てない。スプーンですくって傾けると、日本のはつるりとスプーンから滑り落ちますが、こっちのはぽたっと落ちる感じ。重いムースや、硬めカスタードクリームっぽい。(142ページより)

クリスマスに食べるプラム・プディング
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