今年3月にはロンドンの「聖地」ウェンブリー・スタジアムでイングランドに1-0で勝利
今年3月にはロンドンの「聖地」ウェンブリー・スタジアムでイングランドに1-0で勝利 MARC ATKINS/GETTY IMAGES

日本は「ボールを持っていないときがうまい」

僕はイングランド人だから、22年W杯で日本がドイツを破ったとき、当然ながらうれしかった。日本はスペインも破った。そして今年は、イングランドの最古のライバル、スコットランドも破った。試合が行われたグラスゴーのハムデン・パークは、「ハムデンの咆哮(ほうこう)」と称されるファンの大歓声で知られるが、このときは「ハムデンの沈黙」と化した。

けれども3日後に日本がウェンブリー・スタジアムでイングランドを破ったとき、僕の笑いは消えうせた。

イングランドのトーマス・トゥヘル監督は日本戦で主力を休ませ、W杯メンバーの選考のために控え選手を数多く起用した。それでも、イングランドが初めてアジアのチームに敗れた事実は残る。予選に全勝したイングランドが、日本戦では78分までゴールの枠内にシュートを打てなかった。

普段はイングランドを中心に世界が回っている解説陣も、自分たちは「影を追いかけていた」、日本にとって「楽な試合だった」と評した。

アーセナルやイングランド代表でプレーした解説者のイアン・ライトの言葉を借りれば、日本は「ボールを持っていないときがうまい」。相手がボールを持っている場面で堅実なのだ。プレスが巧みで、「集団で狩りをする」というサッカーの決まり文句を体現している。

特定のスタイルに合う「日本型の選手」がいるわけではない?
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