フェアプレーだけでは難しい?

日本サッカーでは、こうしたプレーをあまり見ない。ところが、スポルティング(ポルトガル)を今季限りで退団した守田英正は、4月の欧州チャンピオンズリーグ準々決勝のアーセナル戦で、まさにそれをやった。第1戦で両チームを通じて唯一のイエローカードだった。

ひどく悪質というわけではないが、「おまえのそばにいるぞ」と知らせるプレーだった。その後、守田は怒ったように無実を主張した。イギリス風に言えば、「パブで彼のビールをこぼしたくない」タイプである。

「チームのためにカードをもらう」という手もある。相手の危険な攻撃が始まった瞬間に、イエローカード覚悟で止めるのだ。その数秒後に決定機阻止と見なされてレッドカードを受けるよりはましだし、失点するよりははるかにましだ。日本はフェアなプレーを貫いて成長してきたが、「いい人」が損をすることもある。

参考までに言えば、「汚い」という評判があるチームの1つがアルゼンチンであり、ドイツは冷笑的なずる賢さを持つと見なされている。どちらもW杯に何度も優勝している。

サッカー界は僕も含めて、フェアプレーをするチームが成功するのを見たいと思っている。だがサッカー界は、現実がそうなりにくいことも知っている。

近年はセットプレーからの得点が多い
【関連記事】