「三笘の1ミリ」は世界を驚かせた
「三笘の1ミリ」は世界を驚かせた AP/AFLO

記憶に刻まれた「三笘の1ミリ」

もう一方の端は、2022年のワールドカップ(W杯)カタール大会。イギリスのテレビでは、解説者たちが憤慨しながら語っていた。日本の選手が折り返したボールは、明らかにラインを割っていたじゃないか。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が見逃すはずはない。日本のゴールは認められるべきではなかった──。確かにテレビカメラの静止画像では、ボールは白線の外側にあるように見えた。

ところが試合後、驚くべき事実が明らかになる。真上から撮影された写真では、ボールのごくわずかな部分がラインの端ギリギリにかかっていた。これはインプレーなのだ。そのとき僕もイギリス人ファンの大半も、おそらく世界の多くの人々も、初めてこのルールを正しく理解した。

その折り返しがゴールにつながり、日本は強豪スペインに逆転勝ちを果たした。「三笘の1ミリ」と呼ばれることになったこのプレーは、僕の記憶にしっかりと刻まれた。ボールはピッチの外へ出かかっていた。いや普通に見れば、既に外にあった。だが、三笘薫にとっては違った。最後の最後までボールを追い、全身の力を振り絞って勝ち取る。これぞ日本サッカー。なんと素晴らしい!

「ニワカ」だけど
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