米・イランの交渉はこう進展する
BACKING OUT OF AN IMPASSE
パキスタンでの協議にはバンス米副大統領が出席 JACQUELYN MARTIN-POOL-REUTERS
アメリカとイスラエルがイランへの攻撃を開始して6週間。戦闘終結に向けたアメリカとイランの話し合いが4月11日、仲介国のパキスタンで始まる。しかし、協議に先立って双方が掲げている和平案には大きな隔たりがあり、交渉の先行きはとうてい楽観できない。
アメリカのイラン攻撃は軍事戦術の面では完璧に遂行されたが、戦略面での状況は理想的とは言い難い。皮肉なことに、現時点でアメリカは、開戦前よりも不利な状況に立たされているのだ。
和平交渉が合意に達した場合、イランの核開発への野望、イスラエルに対する敵対的な姿勢、中東の親イラン勢力(レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラなど)との関わりをめぐり、アメリカとイランが対立する状況は続く可能性が高い。要するに、戦闘が終結すれば、開戦前の状況が返ってくるだけなのだ。
共和党出身のアメリカ大統領は、中東の国を攻撃した挙げ句、中東でイランの影響力を増大させることがお得意らしい。





