「住民が消えた...」LA国際空港に隠された「幽霊都市」の現在の姿にSNS震撼、「黒い歴史」の真相は?
Inside L.A.’s Forgotten Beachfront ‘Ghost Town’ You Probably Never Heard Of
1928年には「マインズ・フィールド(Mines Field)」と呼ばれる正式な小規模空港が開設され、1946年には主要な航空会社4社がここから運航するようになった。
1959年には、空港から初の商業用ジェット機が離陸。そして1960年代に入ると、巨大で騒音の大きいジェット旅客機が、この住宅街の真上を定期的に飛ぶようになった。飛行機の轟音は住人たちには耐え難いものだった。
最終的にロサンゼルス市当局は、サーフリッジが「居住不可能(uninhabitable)」になったことを認めざるを得なくなり、空港の拡張とともに住民から家を買い取り始めた。その他の家屋は解体されるか、市内の別の場所に移設された。
今からちょうど50年前の1975年、サーフリッジからすべての住宅が姿を消した。しかし、ゴーストタウンであった痕跡はいまも残っている。上空からはかつての道路の区画が確認でき、地上からも私道、崩れた壁、建物へと続く階段などが見える。
かつての街の様子を知る手がかりとして、ウェルズは1967年公開のエルヴィス・プレスリー主演映画『クラムベイク(Clambake)』を挙げている。劇中、プレスリーが海沿いを走るシーンに、サーフリッジの住宅が背景として映り込んでいるという。
現在、旧サーフリッジ一帯はフェンスで囲われ、絶滅危惧種の蝶「エル・セグンド・ブルー・バタフライ」の保護区となっている。この蝶は、最後の住宅が取り壊された当時、絶滅寸前の状態にあった。





