イスラム国「大復活」はアフリカから...先進国に再びテロの脅威が吹き荒れる?

ISIS Is Waging a Deadly War Across Africa That Threatens US

2025年8月7日(木)15時35分
トム・オコナー
テロリストのイメージ

ISISは決して滅んだわけではない(写真は2017年1月18日にシリアのアレッポで撮影) Mohammad Bash-shutterstock

<アフリカ各地のIS系武装勢力が勢力拡大で「融合」されつつある。だが肝心のアメリカに抑え込む力はなさそうだ>

過激派組織「イスラム国」(IS)と連携する武装勢力が、アフリカ全土で暴力行為を激化させており、その数は増加の一途をたどっている。

これら勢力の影響力はアフリカ大陸を越え、アメリカを含む他地域にも脅威を及ぼす可能性もある。


7月最終週だけでも、7月27日にコンゴ民主共和国東部で発生した教会を襲撃し多くの死者を出した事件や、7月31日にブルキナファソで兵士を殺害した事件について、IS系武装勢力は自身の犯行と主張している。

【動画】ISIS系武装勢力に襲撃されたコンゴの教会

専門家らによれば、IS系武装勢力は既存の紛争を利用し、地域情勢の不安定さに乗じて勢力を拡大しているという。このような状況は、アフリカにおけるISとの戦いを極めて困難なものにしている。

ISによるアフリカでの脅威について、「(IS系武装勢力の伸長を防ぐためには)数年にわたって当該地域に継続的に関与し続ける体制が必要だ。しかし、アメリカにはその能力はないことが問題だ」と、複数の政府機関や軍に助言してきたある安全保障の専門家は、匿名を条件に本誌に対し語った。

「当該地域への関与は、(ISが根を張る)地域社会の国々の政府によってなされるべきものだ。その関与の方法こそが最大の課題だ」

また、この匿名の専門家は「各地域固有の問題に対処しなければならないことが、問題を複雑にしている」とも指摘する。

「各地域の問題が解決されなければ、それはやがてより大きな問題へと発展し、世界規模の脅威となる恐れがある。アメリカ本土やヨーロッパといった、アフリカ以外の地域に対する直接的な脅威となり得る」

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イランの指導者らを殺すことは「大きな名誉」、トラン

ビジネス

ニデックが「役員責任調査委員会」設置、損害賠償請求

ビジネス

ゴールドマン、3月の北海原油価格予想を100ドル超

ワールド

英利下げ時期6月に後ずれ、BofA イラン情勢で見
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 2
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車整備は収入増、公認会計士・税理士は収入減
  • 3
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 4
    「イラン送りにすべき...」トランプ孫娘、警護隊引き…
  • 5
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 6
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 7
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 8
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 9
    2万歩でも疲れない? ディズニー・ユニバで足が痛く…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 6
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 10
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中