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荒川河畔の「原住民」(32)

中国人ジャーナリストが日本のホームレスを3年間取材して知った10の命題

2025年6月20日(金)20時05分
文・写真:趙海成

■命題2:ライフスタイルの選択肢としてのホームレス

現代的で世俗的な生活様式に疲れ、別の生き方を模索する人々にとって、ホームレス生活は自由で簡素、そして自然と向き合う暮らしを可能にする。

家電製品や家賃、住宅ローン、公共料金から解放され、詐欺電話や迷惑電話、飲酒運転、麻薬取引、家庭内暴力といった現代社会のさまざまな害悪からも距離を取ることができる。まるで俗世から隔絶された「真空地帯」に身を置くかのような感覚さえあるだろう。

■命題3:中高年の独身男性にとっての安住の場

50歳を過ぎて職を失い、独身のままの男性にとって、ホームレス生活は一つの安住の選択肢になり得る。

アルミ缶を集めて収入を得ながら、金銭の使い方も自由にできる。体力が衰えて働けなくなれば、生活保護を申請し、福祉施設に移る道も用意されている。

■命題4:逃げ場としてのホームレス

ホームレスは、どうにもならない事情に直面し、やむなく逃げざるを得ない人たちの避難所にもなっている。

多額の借金を負った人、投資に失敗した人、何かの事件で責任を追及される人、家庭内暴力や家族との争いから逃れる人など。彼らはホームレスになることで一時的に姿を隠し、自分の身を守ることができるのだ。

■命題5:人間関係を避けるための手段

ホームレスの中には、他人との関係を築くことに困難を抱える人が少なくない。

彼らがホームレスになった主な理由は、「他者と関わり続けなければ生きていけない」社会から離脱したかったからだ。今の世の中、そんな社会から離脱するための唯一の手段がホームレス化なのかもしれない。

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