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荒川河畔の「原住民」(28)

「スマホはある」「四季を体験したい」新人ホームレスが最も不便に思うことは?

2025年4月26日(土)18時45分
文・写真:趙海成

宇海くんは征一郎さんのテントの前まで行き、「師匠」を起こす。しばらくすると、征一郎さんがテントから出てきたので、3人で話した。

宇海くんが荒川河川敷に建てたテント

宇海くんが荒川河川敷に建てたテント内部の様子。生活用品は揃っている

彼ら2人は、昨夜すでに会っていた。

征一郎さんは数日間体調が良くないらしく、宇海くんにはまずテントを張って住まわせた。体調が良くなったら、彼がいつも行っている缶の仕事のノウハウを教えるつもりだという。

征一郎さんの話では、今日か明日あたり、国土交通省の人が宇海くんを訪ねてくる。話を聞き、写真を撮られるという。

「でも、心配することはない。新たに荒川河川敷に来たホームレスに対し、みんなこの『登録』を行うんです」と念を押した。

あの人も十数年前、征一郎さんから缶収集を学んだ

征一郎さんは人の師になることを好む人ではない。しかし助けを求められたら、断ることはしない。

亡くなった「荒川の釣り名人」の桂さん(仮名)はかつて、10年以上前にホームレスの道を歩むことを決心したのには、アルミ缶を拾って金を売って生計を立てていた「浪人」の影響があったと語っていた。

後に、この「浪人」は征一郎さんだったことが分かった。

※桂さんの参考記事(第2話):「自由に生きたかった」アルミ缶を売り、生計を立てる荒川のホームレスたち

彼らの出会いにまつわる素敵な話を紹介しよう。

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