トランプ関税 90日後の世界──不透明な中でも見えてきた3つの確実

DEALMAKER OR DESTROYER?

2025年4月17日(木)15時11分
サム・ポトリッキオ(本誌コラムニスト、ジョージタウン大学教授)

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習近平は妥協するそぶりすら見せなかったが TINGSHU WANGーREUTERS

時代遅れで効果がない政策

相場の先行きは不透明だが、はっきり言えることがいくつかある。

まず、全てが不確実になったということ。この点は、グローバル経済に壊滅的な悪影響を及ぼす。世界が複雑に絡み合う時代には、小さな出来事が思わぬ場所で途方もない惨事を引き起こしかねない。


トランプ関税が「有害な不確実性」を生むと指摘するのは、ニューヨーク大学のスコット・ギャロウェー教授(経営学)だ。ギャロウェーに言わせれば、そうした政策は、医学が未発達の時代に行われていた、ヒルに患者の血液を吸わせる治療法のようなものだ。要するに「効果のない、時代遅れのやり方」だと言うのだ。

もっとも、トランプがそのような政策を好むことは意外ではないのかもしれない。なにしろ、人間が生涯に消費できるエネルギーの総量には上限があるという考えの下、運動は体に悪いと信じ切っているのだ。

しかし、トランプは既にアメリカ人男性の平均年齢を超えて生きていて、相変わらずエネルギッシュに見える。そう考えると、この突拍子もない政策がアメリカ経済に好ましい結果をもたらす可能性もあるのだろうか。

その点について、政治ジャーナリストのアンドルー・サリバンはこう記している。

「関税は、引き上げ、引き下げ、極端な引き上げ、一時停止と揺れ動く。こうした気まぐれは、専制君主や独裁者によく見られるものだ。王様が全てを決定し、しかも王様のご機嫌はころころ変わる」

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