最新記事
アメリカ

大統領令とは何か? 覆されることはあるのか、何でも命令できるのか【トランプ2.0】

2025年1月20日(月)22時55分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

権限は憲法に定められている?

合衆国憲法は第2条第1節で、大統領に「行政権」を与えている。また第2条第3節には、大統領が「法律が忠実に施行されるよう配慮」すると定められている。大統領が大統領令を出す権限は、これらが根拠になっているとされる。

いつ始まった?

大統領令を初めて出したのは、実は初代大統領ジョージ・ワシントン(任期1789~1797年)だ。ただし、当初は明確に文書化されたものではなかったとされる。

1900年代に入って、国務省が大統領令に通し番号を振るようになった。その際、エイブラハム・リンカーン(任期1861~1865年)まで遡って番号が付けられた。

大統領令の有名な例としては、リンカーンの奴隷解放宣言(1863年)、第2次大戦中に日系アメリカ人を強制収容所に送ったフランクリン・D・ルーズベルトの大統領令9066号(1942年)などがある。現在はその数、1万4000近い。

◇ ◇ ◇

トランプが第1期政権(2017~2021年)で署名した大統領令は220本。第2期の就任直後に本当に200本もの大統領令を出すとしたら、自己記録更新となりそうだ。就任式直後、キャピタル・ワン・アリーナで行われる式典に移動し、支持者たちの目前で署名を行うという。

とはいえ、それでも歴代の「大統領令を乱発した」先達には遠く及ばない。過去最多の記録は3721本である。

【参考文献】
What is an Executive Order? - THIS NATION
Trump's Executive Orders: What to Expect - Council on Foreign Relations

※就任式後、情報を更新しました(2025年1月21日8:20)

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル弱含み、米イラン停戦維持を注視

ビジネス

米国株式市場=続伸、中東和平交渉への期待感で

ワールド

EXCLUSIVE-トランプ氏、欧州駐留米軍の一部

ワールド

ロシア大統領特使が訪米、ウクライナ和平や経済協力巡
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 2
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 3
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポケモンが脳の発達や病気の治療に役立つかも
  • 4
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 5
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 6
    戸建てシフトで激変する住宅市場
  • 7
    高学力の男女で見ても、日本の男女の年収格差は世界…
  • 8
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 9
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 10
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 4
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 7
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 8
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中