トランプ氏、欧州駐留米軍の一部撤収を検討 NATOと関係悪化=米高官
北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長。1月、ベルギー・ブリュッセルで撮影。REUTERS/Yves Herman
Gram Slattery Steve Holland
[ワシントン 9日 ロイター] - トランプ米大統領は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国が原油輸送の要衝ホルムズ海峡の安全確保に協力しなかったことに不満を強めているほか、デンマーク自治領グリーンランドの取得構想が進展していないことに苛立ちを募らせており、欧州から米軍部隊の一部を撤収する可能性について側近と協議している。米ホワイトハウス高官が9日、ロイターに明らかにした。
現時点では欧州駐留米軍の削減について何も決定されておらず、ホワイトハウスが国防総省に具体的な削減計画の策定を指示した事実もないという。ただ、こうした協議が行われていることは、米国と欧州のNATO加盟国との関係がここ数カ月で急速に悪化していることを示している。また、NATOのルッテ事務総長が8日にホワイトハウスを訪問し、トランプ氏と会談したものの、大西洋を挟んだ同盟関係の大きな改善には至らなかったことも示唆している。
米国は現在、欧州に8万人以上の部隊を配置。このうち3万人以上がドイツに駐留しているほか、イタリア、英国、スペインにも相当数の部隊を展開しており、第2次世界大戦以降、欧州の安全保障に米軍は中心的な役割を果たしてきた。
ホワイトハウス高官は、撤収の対象になる可能性のある国のほか、最終的に削減される部隊の規模などについては明らかにしなかった。
NATOはこの件に関するコメントを控えている。





