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宇宙にまき散らされたスペース・デブリ、中国が「凧あげ」型の新装備で回収成功

China Uses Drag Sail to Clear Up Space Junk Successfully

2022年7月9日(土)14時24分
ジェシカ・トムソン

実際にISSは1999年以降、25回にわたってデブリとの衝突回避操作を行っている。それに宇宙ごみは、人間が滞在していない別のものに衝突した場合でも、甚大な影響を引き起こす可能性がある。私たちは通信やナビゲーション、捜索・救助や気象観測など、あらゆる活動を衛星に頼っているからだ。

地球周回軌道上にある全てのものは、最終的には自然に軌道減衰して地上に落下するが、それには非常に長い時間がかかる。地球から遠く離れた軌道上を周回しているものの場合は、特に長い時間が必要となる。地表から約3万5400キロメートルの高さを周回する高軌道にある宇宙ごみが落下してくるまでには、何百年、場合によっては何千年もかかる可能性がある。

今回使われたスペースセイルの技術は、軌道減衰のプロセスを加速させることで、デブリの軌道離脱をより迅速に行い、宇宙船や宇宙飛行士たちの安全を確保することを目的としているという。

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