最新記事

海洋生物

【映像】ショーの最中、荒れ狂うイルカがトレーナーを襲う

2022年4月18日(月)16時55分
若道いつき
イルカ

(写真はイメージです) alexxx1981-iStock

<子供たちは無邪気に歓声を上げるが......>

水族館でイルカショーの最中にトレーナーが襲われる衝撃的な映像が撮影された。

事件は現地時間9日、米マイアミの水族館で発生した。家族とショーを観覧していた写真家のシャノン・カーペンターはその瞬間を記録し、TikTokに投稿。

映像の冒頭、イルカはプール中央に浮くトレーナーをいきなり突き飛ばす。その後も逃げまどう相手に体当たりを続け、トレーナーは一度水中に消えてしまう。少しして水面に顔を出すとドックへと急いだ。プールから出た彼女は身をかがめ、見るからにおびえており、別のトレーナーが近寄って心配そうに様子を伺っている。なお、ショーは他のトレーナーによって続行された。

イルカの攻撃は30分間のショーの開始10分ほどで起こったとカーペンターはコメント欄で述べている。地元メディアのWPLG Local 10に対し、「子供たちは歓声を上げていたが、大人は異常なことが起きていると分かっていた」と語った。ショーが終わると、そのトレーナーは救急車で運ばれたという。

@scphoto_ky A dolphin trainer was just attacked by Flipper. Police just arrived. :( #dolphinattack #miami #seaquarium ♬ original sound - SCPhoto_KY

海獣学者のナオミ・A・ローズは、「何が起こったのか正確に判断できるほど近くで撮影されていないものの、イルカがトレーナーに故意にぶつかった可能性が高い」と語った。

「イルカは水中では非常に機敏で、他の物体(人間を含む)との位置関係をこの上なく認識している。たとえトレーナーがどんな位置にいたとしても、イルカは衝突を避けられた可能性が高いはずだ」

イルカは非常に社会性の高い動物で、ストレスの多い状況に置かれると攻撃的になることがある。現在、世界中で推定3000頭のイルカが飼育されているが、多くの専門家は、彼らは家畜化できず、飼育された場合には暴力的な行動をする可能性があると主張している。


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米経済活動、ほぼ変化なし 雇用減速・物価は緩やかに

ワールド

米移民当局、レビット報道官の親戚女性を拘束 不法滞

ビジネス

米ホワイトハウス近辺で銃撃、州兵2人重体か トラン

ビジネス

NY外為市場=円下落、日銀利上げ観測受けた買い細る
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 4
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 5
    7歳の娘の「スマホの検索履歴」で見つかった「衝撃の…
  • 6
    ミッキーマウスの著作権は切れている...それでも企業…
  • 7
    がん患者の歯のX線画像に映った「真っ黒な空洞」...…
  • 8
    ウクライナ降伏にも等しい「28項目の和平案」の裏に…
  • 9
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 10
    あなたは何歳?...医師が警告する「感情の老化」、簡…
  • 1
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 6
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 7
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 8
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 9
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 10
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中